公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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高齢者の食生活

高齢者の食事づくりのポイント


1 嗜好を大事にし、心づかいこそ大切

高齢者の嗜好には、長い間に定まった食習慣があり、幼少時の食事、食べた料理の種類の影響が考えられます。
減塩などさしつかえのない限り素材や味付けの好みを聞いて取り入れるようにしましょう。
高齢者の食生活改善では、栄養の知識が先行するのではなく各個人の食べ方を尊重しながら、食生活に関心を持ってもらえるようにすることがまず第一歩でしょう。また、いかに栄養に満ちていても、口に合うおいしい食事をこしらえる技術が伴っていなければ、思うような食事づくりはできません。そして、食欲をそそるような盛り付け、色どり、器との調和を考えましょう。


2 食べやすく飲み込みやすい調理法に注意する

高齢期では、噛む力が低下しています。歯が悪くなると噛めないだけでなく、唾液の分泌も少なくなるので、消化のよい、軟らかく、食べやすく切ったものを心がけるようにしましょう。
唾液の分泌が減ると反射機能も鈍くなりむせやすくなります。食事形態は、刻み食、ブレンダー食、とろみ食、ゼリー食ときめ細かな対応が必要です。とくに、湯茶などの水分を飲むときには、むせやすいため細心の注意が必要です。
野菜スープなどはゼリーで固めて出すようにしましょう。簡便なとろみ調整商品も市販されています。

3 食欲をそそるおいしい食事を
食物のおいしさは、その色合いや匂い、味、歯ごたえなどの情報が脳に伝えられることによって得られます。
そして、食べる人の空腹の程度、心理状態、健康状態なども「おいしさ」の評価に影響を与えます。
なかでも食物の味の調和は「おいしさ」の条件として大切です。しかも、味の成分は、からだに必要な栄養素でもあるのです。
甘味はエネルギー源としてのブドウ糖でありますし、酸味は代謝を促すために働き、塩味の成分は体液のバランスを保ちます。
そして、旨味は身体を構成するために不可欠なアミノ酸です。
このように「おいしい食事」は味覚を満足させ、栄養素をバランスよく含み、胃や腸の活性を高め十分に利用されるので「身体によい食事」ということになります。


4 味覚の変化に注意する


5 手順がスムーズにいく料理の組み合せを

味細胞の減少により、とくに塩分に関して、濃い味を好む傾向にあり、減塩が必要です。

 

毎日の食事作りでは、調理操作が簡便であることも大切です。
前もって作っておいて食べられる料理と、食卓を整えてから仕上げる料理とを組み合わせるのは、料理の品数を増やし、食事の満足度を高めます。


6 生活を楽しむための食事に配慮する

高齢者にとって毎日の食事というのは楽しみです。年をとり、たとえ生活行動範囲が狭くなっても、その生活のなかに変化やうるおいをもたせるような工夫が必要です。

−−−四季の献立例−−−
身体によいおいしい食事
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