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メタボリックシンドロームにおける喫煙の危険性

 喫煙と2型糖尿病との関係について、これまでに実施された研究の中から一定の基準を満たす25件の報告を統合した結果、喫煙によって2型糖尿病の発症リスクは44%高まることが示されました。

 これら選ばれた研究は、前向き研究といわれ、はじめに喫煙状況を調べられたのち、時間がたってから2型糖尿病の発症を把握する方法で、病気になってから喫煙状況などを調べるのと異なり、思い出しによるバイアスなどが少ないことが知られています。

 また、個別の研究では、対象者数の制約などからも統計学的に有意でないものや逆の結果のものも存在しますが、統合することでひとつの大きなデータによる分析をしたことに相当します。その統合の結果が図1の一番下に出ていますが、2型糖尿病の発症リスクは1.44倍(95%信頼区間1.31-1.58)と、統計学的に有意な結果となっています。



 日本人のデータからも、喫煙と、いわゆる「メタボ」との関係が分析されはじめました。1日2合以上の飲酒習慣、お腹いっぱい食べる習慣、そして喫煙、いずれも「メタボ」の発症と関連が示されました。  1.39という数字(図2)は他に比べて小さいように見えるかもしれませんが、「1日2合の飲酒」、「お腹いっぱい食べる」、ということに対して「喫煙習慣があるかどうか」、だけでのリスクですから、生活のなかでの大きさは数字以上なのではないでしょうか?