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パネル討論

『未成年者の喫煙開始予防について』

 明治33年4月1日、末成年者喫煙禁止法が施行されてから、今年でちょうど100年になりました。現在、中・高校生の喫煙率は増加傾向にあり、厚生省の調査では15歳以上の未成年の喫煙者数は約92万人に上るとされています。喫煙は、吸いはじめた年齢が若いほど、がんや循環器疾患などの生活習慣病にかかるリスクが増加するだけでなく、ニコチンへの依存性も高くなるため、やめたくなってもなかなかやめられないということが起こります。

 最近、我が国では20代の女性の喫煙率が急増し、男性喫煙率は先進国で最も高いレベルにあります。これらの実態は、この半世紀で明らかにされたたばこの有害性と依存性を踏まえると、将来に大きな不安を投げかけるものです。21世紀を担う若者を喫煙の悪影響から守るためにはどのようなことが必要なのでしょうか。本日は、公衆衛生や健康教育、心理学の専門家の方々をお招きして、21世紀に向けての提言をしていただきます。

座   長 櫻井 秀也 日本医師会常任理事
パネリスト 簑輪 眞澄 国立公衆衛生院疫学部長
小林 賢二 青少年喫煙等健康問題研究会代表
鬼頭 英明 文部省体育局学校健康教育課教科調査官
内山 絢子 警察庁科学警察研究所防犯少年部付主任研究官


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櫻井 秀也(さくらい ひでや)
日本医師会 常任理事
昭和37年慶應義塾大学医学部卒業。昭和38年慶應義塾大学附属病院内科勤務、昭和45年茅場町共同ビルクリニック開設。昭和55年、社団法人日本橋医師会理事、昭和63年、社団法人日本橋医師会会長、平成3年、社団法人東京都医師会理事、平成9年、社団法人東京都医師会副会長、平成10年より現職。
官庁関係では、平成9年より、厚生省中央社会保険医療協議会委員。平成10年より、厚生省公衆衛生審議会委員、厚生省中央薬事審議会臨時委員。同年、全国労働衛生週間において労働大臣賞(功績賞)受賞。

簑輪 眞澄(みのわ ますみ)
国立公衆衛生院疫学部長
昭和44年、金沢大学医学部卒業。昭和47年、石川県松任保健所技師。昭和52年、国立公衆衛生院疫学部研究員。平成元年より現職。

小林 賢二(こばやし けんじ)
青少年喫煙等健康問題研究会 代表
元文部省・日本学校保健会「喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関する指導の手引」「喫煙・飲酒・薬物乱用防止指導の資料」など作成委員
昭和40年、名城大学理工学部卒。同年より群馬公立高等学校に理科教育・生徒指導・教育相談の教諭として勤務。その間、「群馬県教育センター教育相談委員」、「群馬県エイズ対策会議委員」、文部省・日本学校保健会「喫煙・飲酒・薬物乱用防止指導研究委員」、警察庁「少年問題に関する調査委員」、厚生省「心身等障害研究班班員」、警察大学「薬物講座」講師などを務める。特に、喫煙防止や薬物乱用教育に取り組み、実験指導法を開発し、実験を取り入れた喫煙・飲酒・シンナー防止教育は有名。現在は退職し、ISKM(青少年喫煙等健康問題)研究会を設立し青少年健全教育育成活動を実施。著書に、「喫煙防止教育ハンドブック」学事出版、「薬物乱用防止の展開事例集」一橋出版、「ホームルーム指導集」小学館、他多数。

鬼頭 英明(きとう ひであき)
文部省体育局学校健康教育課 教科調査官
昭和53年、岐阜薬科大学製造薬学科卒業、薬剤師国家試験合格。昭和58年、岐阜薬科大学大学院博士課程単位修得。同大学、環境衛生学教室助手。昭和59年、岐阜薬科大学薬学博士学位授与。平成10年、岐阜薬科大学衛生学教室助教授。同年より、文部省体育局学校健康教育課 教科調査官。岐阜薬科大学衛生学教室客員研究員。

内山 絢子(うちやま あやこ)
警察庁科学警察研究所 防犯少年部付主任研究官
昭和43年、東京教育大学教育学部心理学科卒業。同年、警察庁科学警察研究所防犯少年部環境研究室に採用。昭和46年〜47年、スタンフォード大学客員研究員(科学技術庁長期在外研究員)。昭和56年、科学警察研究所防犯少年部環境研究室主任研究官。平成5年、科学警察研究所防犯少年部犯罪予防研究室主任研究官。平成7年、科学警察研究所防犯少年部補導研究室長。平成11年より現職。平成3年〜6年、筑波大学教育研究科カウンセリングコース非常勤講師(非行の心理担当)。