21世紀のたばこ対策検討会(第1回)
●受動喫煙によるリスクは、米国環境保護庁(EPA)により環境たばこ煙(ETS)は人体に発がん性のある「A級発がん物質」と分類され 、がん、呼吸器疾患、循環器疾患、小児の発育毒性について因果関係が立証されている(表2)7 。
●ニコチンの代謝産物であるコチニンが受動喫煙の指標として広く用いられているが、我が国の住民検診の対象者においても、家庭と職場の両方で曝露の程度の高い集団ほど、尿中コチニンの検出される割合が高いことが示されている(図1、2)8 。さらに、喫煙者がいて子供の前でも吸う家庭では、受動喫煙のない家庭に比べて、未就学児において血中鉛濃度が有意に高いことが示されている(図3)9 。
表2 環境たばこ煙(ETS)による健康被害
| 健康被害 | 因果関係が証明されている | 因果関係が示唆されている |
| 発育への影響 | 低出生体重児、乳幼児突然死症候群 | 自然流産、認知・行動障害 |
| 発がんへの影響 | 肺がん、鼻腔がん | 子宮頚がん |
| 呼吸器への影響 | 小児の気管支炎・肺炎、喘息誘発・増悪、慢性呼吸器症状、滲出性 中耳炎、成人の眼や鼻への刺激症状 |
嚢胞性線維症の増悪、肺機能の低下 |
| 循環器への影響 | 心疾患死亡、急性・慢性の冠状動脈性心疾患罹患 |
[EPA 1992, OEHHA 1997]
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