妊娠への影響は?
・喫煙により不妊の危険性が高まるという海外の報告があります。
・また、経口避妊薬(ピル)を服用している場合、喫煙によって虚血性心疾患にかかる危険性が高くなるという諸外国の報告があります。
流産や早産がおこりやすくなる?
・たばこを吸っている妊婦は、吸わない妊婦より、1.5倍ほど、自然流産しやすくなり、1.4〜1.5倍ほど早産しやすくなります。また、吸う本数が増えるほど、早産しやすくなります。
・たばこを吸っている妊婦は、吸っていない妊婦より、1.2〜1.4倍ほど、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と生後1週間未満の早期新生児死亡)が高くなります。
出典:(財)日本食生活協会発行「健康づくりのためのたばこ対策行動指針」
小さい赤ちゃんが生まれやすい?
・たばこを吸っている妊婦から生まれた子どもの出生時の体重は、たばこを吸わない妊婦から生まれた子どもに比べて平均200g軽く、また、出生時の体重が2500g以下の低出生体重児が生まれる頻度が約2倍ほど高くなっています。
出典:(財)日本食生活協会発行「健康づくりのためのたばこ対策行動指針」
このような影響は、たばこ煙中のニコチンと一酸化炭素によって胎児と胎盤系が低酸素状態になったため、胎児の発育障害が引き起こされるといわれています。
今から禁煙しても遅くない!?
・妊娠前に禁煙した場合、子どもの出生体重は、たばこを吸ってない妊婦と同じレベルになります。妊娠初期に吸っていても、妊娠3〜4カ月までに禁煙すると、低体重児のリスクがたばこを吸っていない妊婦のレベルに近づきます。早産、週産期死亡についても妊娠初期に禁煙すればそのリスクは下がるとされています。