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第1回

厚生省保健医療局健康増進栄養課


 本年4月、公衆衛生審議会会長から、厚生大臣あてに「たばこ行動計画検討会報告書」が今後のたばこ対策を進めるにあたって、指針とすべき計画として適当であるとの意見具申がなされました。
 健康を所掌する厚生省は、率先垂範して「不特定多数の人が社会的な必要のため、否応なく利用せざるを得ない公共の場所」として「特定の人々が社会的な必要から日常的にかつ選択の余地なく相当程度の時間を過ごす職場」として、省内におけるたばこ対策を進めていく必要があります。
 今月号より、「喫煙の健康影響が排除、減少される環境」の拡大を目指しつつ、様々な角度からのたばこ関係情報を紹介していきます。

『執務室における分煙』のモデル的実施後のアンケート調査の結果について

 今年は「たばこ行動計画」が出された初年ということで、本年の「世界禁煙デー」「禁煙週間」における種々の取組みの一つとして、国立病院部を含む保健医療局の全課(室)の協力により、「執務室における分煙」を初めてモデル的に実施しました。
 モデル的実施の期間終了後、協力していただいた保健医療局の全課(室)、全職員を対象に[課(室)][個人]2種類のアンケートをお願いしましたので、その結果(抜粋)を紹介します。


1.「執務室における分煙」のモデル的実施の内容

 9階の各課(室)については4週間、10階の各課(室)と9階の黄エレベータ一前については2週間に限って空気清浄機を備えた喫煙コーナーを設けました。
 期間中、灰皿は喫煙コーナー以外には一切置かないこととして、執務室内の喫煙は、喫煙タイムに喫煙コーナーでのみ可能としました。
 喫煙者のために、9階のフロアの一部に大型の空気清浄機を置いて、時間制約のある「課(室)の喫煙コーナー」と、終日利用できる時間制約のない「フロアの喫煙コーナー」とを併せて設置しました。
 どの課(室)も狭く、既に他の目的で使用している部分に「喫煙コーナー」を設けましたので、空気清浄機の位置が様々でしたが、室内の空調による空気の流れと空気清浄機へ向かうたばこの煙の方向が合うかどうかにもよりますが、煙は上にあがるものなので、冷蔵庫の上というのが結果的には良かったという課(室)もありました。


喫煙者の「モデル的実施」の中の状況

 

喫煙者総数

禁煙タイム

喫煙場所

課の喫煙コーナー

9階の喫煙コーナー

守れた

守れない

守れた

守れない

利用した

しない

利用した

しない

喫煙者総数

9階

50

89

50
(56.2)

39
(43.8)

67
(75.3)

22
(24.7)

71
(79.8)

18
(20.2)

28
(56.0)

22
(44.0)

10階

39

4
(10.3)

35
(89.7)

()内単位:%

喫煙状況別「モデル的実施」後について

 

総数

分煙の継続について

執務室の分煙の在り方

賛成

形を変えて継続

反対

分からない

全面禁煙喫煙場所1階

全面禁煙喫煙場所各階

喫煙コーナー且つ禁煙タイム

喫煙コーナーを設けて自由時間

喫煙タイムを設けて場所自由

各自の自由に任せる

その他

総数

202

92
(45.5)

34
(16.8)

50
(24.8)

26
(12.9)

42
(20.8)

43
(21.3)

13
(6.4)

29
(14.4)

22
(10.9)

39
(19.3)

14

非喫煙

113

74
(65.5)

24
(21.2)

4
(3.5)

11
(9.7)

40
(35.4)

35
(31.0)

9
(8.0)

15
(13.3)

3
(2.7)

6
(5.3)

5

喫煙

89

18
(20.2)

10
(11.2)

46
(51.7)

15
(16.9)

2
(2.2)

8
(9.0)

4
(4.5)

14
(15.7)

19
(21.3)

33
(37.1)

9

()内単位:%


2.アンケート調査の結果(抜粋)

[課(室)分]回答課総数18課(室)

 喫煙タイムは守られていましたか。

  1. 守られていた2課(室)
  2. おおむね守られていた8課(室)
  3. 殆ど守られていなかった1課(室)
  4. 全く守られていなかった2課(室)


 喫煙場所は守られていましたか。

  1. 守られていた4課(室)
  2. おおむね守られていた6課(室)
  3. 殆ど守られていなかった2課(室)
  4. 全く守られていなかった1課(室)


 「モデル的実施」にあたっての感想は如何ですか。

1. 実施して良かった5課(室)

  • 分煙が進んで良かった。
  • 仕事時間のメリハリがついた。
  • 同じ場所に集まることによって親睦が深まる。灰皿の掃除が楽。
  • 室内の空気がとてもきれいになったのが分かった。女性から喜ばれた。

2. 実施には多くの問題を伴い良くなかった4課(室)

  • 執務場所を離れて喫煙のため、業務が不効率。
  • 省全体で行った方がよい。
  • 喫煙者からは、仕事がはかどらない等の苦情が出、非喫煙者からはあまり喫煙場所を守っていないのではないか等の苦情があった。

3. どちらとも言えない4課(室)

  • 喫煙コーナー自体、室のスペースから無理矢玉里確保したもの。
  • 非喫煙者には好評であったが、喫煙者には不便であった。


 分煙対策の実施にあたっての提言があれば記述してください。

  • 禁煙時間は設けず、喫煙場所を設けて分煙を行う。
  • とても良い対策であるので、禁煙週間ばかりではなく空気清浄機を各室に置くようにすればよいと思う。
  • 室内分煙は不可能。やるなら5号館分煙(一階のみ喫煙可、二〜二十六階は禁煙)とし、自動販売機全面撤去を行うぐらいの徹底が必要。

[個人分]回答者総数202人

 喫煙の状況

1. 非喫煙(以前は喫煙していたが、現在は喫煙していない人も含む)

113人

2. 契煙

 89人

 (対喫煙者)これまでに禁煙をしようと思ったことがありますか。

  • 「喫煙を止めたい」

32人

(36.0%)
  • 「本数を減らしたい」

33人

(37.l%)
  • 「全く考えたことがない」

24人

(27.0%)


 「喫煙を止めたい」「本数を減らしたい」と答えた方へ。禁煙に取り組んだことがありまずが。

  • 「ある」

47人

  • 「ない」

18人



 喫煙タイムが守れなかったと答えた方へ。何故ですが。

  • 禁断症状が出そうだったから。
  • 喫煙タイムとたばこを吸いたい時が一致しなかったが吸ってしまった。
  • 喫煙タイムについて意識が薄かった。
  • 我慢できなかった。


 喫煙場所が守れなかったと答えた方へ。何故ですが。

  • 喫煙場所が遠かった。
  • 外部からの来客が多かった。
  • 喫煙場所について意識が薄かった。


 課(室)の喫煙コーナーを利用した感想

  • 受動喫煙が減ったので良いと思う。
  • 気兼ねなく気分よく吸えてよかった。
  • 机から離れて吸うので本数が減った。
  • 分煙場所への移動がめんどう。
  • 1年に1回くらい喫煙について考える期間があってもよい。


 9階の喫煙場所を利用した感想

  • 行くまでがめんどう。
  • 他人に迷惑をかけることなく十分契煙できて良かった。
  • 是非、復活させてほしい。


 執務室内に喫煙コーナー(空気清浄機)を設置した結果、受動喫煙の影響の排除、減少に効果があったと思いますか。

  • 「はい」

116人

(57.4%)
  • 「いいえ」

45人

(22.3%)
  • 「分からない」

33人

(16.3%)


 今回、モデル的に実施した形の「分煙」を今後も継続して行うことについて、どのように考えますか。(「賛成」「形を変えて継続するのが良い」「反対」「分からない」)

「形を変えて継続するのが良い」と答えた方へ。それはどのような形ですか。

  • 国民の健康のために行政を行う厚生省たるもの完全禁煙が当然だと思う。
  • 執務室内は避けて庁舎管理上の問題もあると思うが、執務室以外に喫煙コーナー的なものを設ける。(強力な空気清浄機を備える)
  • 机の上に灰皿を置かない事を徹底すれば、喫煙タイムは設定しなくてよい。
  • ゆとりある場所が確保されるならば0K。例えばコピールーム奥の書庫を整理して喫煙コーナーを確保するとか。

 その他

  • 分煙は生ぬるい。全面禁煙を目指すべき。会議等で灰皿を出すのはやめるべき。
  • 段階的に執務室内全面禁煙にしていくべきである。
  • 吸いたい人が吸えるコーナーを各階に1か所でも設けて欲しい。でないと今の執務室内喫煙放置状態は変わらない。
  • 今までは、非喫煙者は我慢するだけだったが分煙を実施してとても良かった。
  • 分煙を実施した期間は部屋の空気が透き通って見えた。
  • 食事をする場所を是非分煙にして欲しい。(喫茶を含め)