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平成八年「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」について

(平八・五・二二健医発六七〇)

厚生省保健医療局長から各都道府県知事、政令市市長、中核市市長、特別区区長宛

 国民の健康の維持増進を図るためには、喫煙の健康影響についての啓発等のたばこ対策も重要な課題である。

 世界保健機関(WHO)では、平成元年の総会において、毎年五月三一日を「世界禁煙デー」(別添1参照)とすることとし、年ごとのスローガンを定めて積極的な対応を加盟国に対して求めている。

 厚生省においては、平成四年より「禁煙週間」を設ける等たばこ対策を推進しているところである。

 また、今年は、昨年、公衆衛生審議会から意見具申された「たばこ行動計画」を受けて、「公共の場所における分煙のあり方検討会報告書」がまとめられた年として、貴職におかれてもなお一層、たばこ対策を推進するとともに管下市町村、関係機関及び関係団体に対する適切な指導をされるようお願いする。

(記)

1 今年の「世界禁煙デー」(別添1)におけるスローガンは、「スポーツや芸術を通じて、たばこのない世界をつくろう」と定められれており、スポーツや芸術を通じて、たばこのない生活のすばらしさを伝え、健康の問題に対する認識を深めることに特に重点を置かれたい。

2 厚生省においては、「世界禁煙デー」にはじまる一週間を「禁煙週間」として定めており、平成八年「禁煙週間」実施要綱(別添2)に基づき実施することとしたので、格段のご配慮をお願いする。

(別添1)

「世界禁煙デー」について

1 昭和六二(一九八七)年五月の第四〇回世界保健機関(WHO)総会において、WHO発足四〇周年目に当たる昭和六三(一九八八)年四月七日を「世界禁煙デー」(world no-smoking day )とすることが決議された。

 さらに、平成元(一九八九)年五月の第四二回WHO総会において、同年以降毎年五月三一日を「世界禁煙デー」(world no-tobacco day)とすることが決議された。

2 WHOでは、「世界禁煙デー」を喫煙者に対して喫煙を控えるよう呼びかけるとともに、各国政府、自治体、団体、個人に対して喫煙と健康問題の認識を深め、適切に実践するよう求める日であるとしている。

3 WHOでは、毎年「世界禁煙デー」に関するスローガンを定めており、平成八(一九九六)年のスローガンは「スポーツや芸術を通じて、たばこのない世界をつくろう」でスポーツや文化的行事を通じて、あらゆる社会の若者たちに、たばこのない生活のすばらしさを伝えることを、大いに讃えるとともに推奨し、あらゆる人にたばこによる健康影響に関する正しい知識を普及し、たばこ対策を推進していこうというものである。

なお、これまでのスローガンは以下のとおりである。

  • 昭和六三年(一九八八年):「たばこか健康か:健康を選ぼう」

  • 平成元年(一九八九年):「プラスされる女性喫煙者への危機」

  • 平成二年(一九九〇年):「子供に無煙環境を」

  • 平成三年(一九九一年):「公共の場所や交通機関は禁煙に」

  • 平成四年(一九九二年):「たばこの煙のない職場 〜もっと安全にもっと健康 に」

  • 平成五年(一九九三年):「ヘルスサービス:たばこのない世界を開く窓」

  • 平成六年(一九九四年):「メディアとたばこ:健康のメッセージをひろめよう」

  • 平成七年(一九九五年):「想像以上に大きいたばこの損失」

(別添2)

平成八年「禁煙週間」実施要綱

1 名称

平成八年「禁煙週間」

2 趣旨

喫煙は、がん、循環器疾患等の成人病の重要な危険因子であり、喫煙者だけでなく、 周りの非喫煙者の健康にも影響を及ぼすことから、成人病を予防する上でたばこ対策は重要な課題となっている。

世界保健機関(WHO)は、平成元年に五月三一日を「世界禁煙デー」と定め、喫煙しないことが一般的な社会習慣となることを目指した決議を採択したところである。

このような状況を踏まえ、厚生省としてはその趣旨に沿って各種のたばこ対策を講じてきたところであり、特に平成四年からは世界禁煙デーから始まる一週間を「禁煙週間」として定め、たばこ対策を推進しているところである。

平成八年においては、昨年とりまとめられた「たばこ行動計画」(公衆衛生審議会意見具申)を受けて本年四月に同審議会に報告された「公共の場所における分煙のあり方検討会」の報告書の趣旨を踏まえ、喫煙が喫煙者のみならず、非喫煙者の健康にも悪影響を与えることについて啓発普及し、たばこ対策の一層の推進を図るとともに、今年の世界禁煙デーのスローガンの趣旨である防煙対策に、積極的に取り組むものである。

3 期間

平成八年五月三一日(金)から同年六月六日(木)までの一週間とする。ただし、地域の実情により、この期間を標準として適切な期間を選定することは、差し支えないものとする。

4 主唱

厚生省及び(財)健康・体力づくり事業財団

5 協力機関

(財)がん研究振興財団、(財)日本対がん協会、(財)日本心臓財団、(財)結核予防会、(財)母子衛生研究会及び(財)日本食生活協会

6 統一スローガン

「スポーツや芸術を通じて、たばこのない世界をつくろう」

7 重点課題

統一スローガンに沿い、スポーツや芸術を通じてたばこのない生活のすばらしさを伝え、健康の問題に対する認識を深めることにより、一層のたばこ対策の推進を図る。

8 実施方法

(1) 厚生省

ア 本週間の全国的な推進を図るため、関係機関及び関係団体と密接な連係を取り、これら関係機関等の協力を得て、主に次の事項を実施する。

  • 本週間の趣旨を普及するためのテレビ、ラジオ、広報誌等による広報 活動の実施

  • 本週間用ポスターの作成及び配布

イ 厚生省内全執務室禁煙(五/三十一)

ウ 保健医療局等執務室禁煙(五/三一〜六/六)

エ 執務室内分煙の推進

オ 「禁煙週間」の趣旨の省内アナウンス

カ 会議室の禁煙の徹底

キ 喫茶室での禁煙タイムの設定

ク 自動販売機のたばこ販売の自粛

ケ たばこ自動販売機の台数削減

(2) 都道府県及び市町村

ア 都道府県・市町村庁舎を始めとする公共施設及び公立医療機関、保健所、市町村保健センター、母子保健センター、健康増進センター等の施設において、厚生省作成の本週間用ポスターを掲示する。

イ アに掲げる公共施設及び施設等においては、ロビーや外来待合室での喫煙場所の制限や換気に配慮する等、非喫煙者へのたばこの煙による健康影響を防ぐための措置を講ずる。