たばこ関連死亡はもはや先進国だけの問題ではありません。途上国の経済力が高まるにつれ、たばこの消費量が著しく増加しています。その結果現在の喫煙傾向が続くと、途上国においても、1990年代前半には年間約100万人、2000年までに年間約200万人が、たばこが原因で死亡すると推定されています。WHOなどの最近の試算によると、1995(平成7)年には全世界で3,125,000人がたばこが原因で死亡していることになりますが、うち、先進国は1,915,000人、途上国は1,210,000人です。
男性 |
女性 |
合計 |
|
先進国 |
144.0 |
47.5 |
191.5 |
開発途上国 |
109.5 |
11.5 |
121.0 |
全世界 |
253.5 |
59.0 |
312.5 |
資料:先進国 Peto et al. (1994)、途上国 Murry and Lopez (1996)
また、WHOによるGlobal Health Risksという地球規模での健康リスクによる負荷を推計するプロジェクトの報告書(2009年発行)では、2004(平成16)年の時点で、たばこによる死亡者数(その順位、全体の割合%)は、全世界で5,100,000人(2位、8.7%)、高収入国では1,500,000人(1位、17.9%)、中収入国では2,600,000人(2位、10.8%)、低収入国では1,000,000人(7位、3.9%)、と推計されています。このように、たばこの健康リスクによる負荷が全世界規模の課題であること、そして先進国では健康上の負荷の相当な割合を占めること、かつ途上国等では人口規模の大きさもあって全世界での負荷の大部分を占めること、がはっきりとわかります。さらに、途上国等においては今後の社会や経済状況の変化を考えると、これからたばこの流行が拡大しきってしまう前に対応することが重要であり、それは地球規模での喫緊の課題であることが理解できます。
資料:WHO Global Health Risks(2009) ※2010年3月アクセス
http://www.who.int/healthinfo/global_burden_disease/global_health_risks/en/index.html