国内では、代表的なコホート研究のデータを併合して、日本人における喫煙による負荷を推計した報告が国立がんセンターより出されました。
全死因のうち喫煙によるものと割り当てられる部分は男性で27.8%(喫煙者21.9%、以前の喫煙者(禁煙した人)5.9%)、女性で6.8%(喫煙者5.0%、以前の喫煙者(禁煙した人)1.8%)と推計されました。
(注:ただし、がんなど個別の疾患ごとに推計した割合を足し合わせると、全死因のうち喫煙によるものと割り当てられる部分は男性が19.1%、女性が3.6%となります。)
全てのがんのうち喫煙によるものと割り当てられる部分は男性で38.6%(喫煙者29.3%、以前の喫煙者(禁煙した人)9.3%)、女性で5.2%(喫煙者3.8%、以前の喫煙者(禁煙した人)1.4%)、と推計されました。
この推計によれば、2005年の時点で喫煙による死亡は男性163,000件、女性33,000件(上記注の個別の疾患ごとの推計に基づく場合には、男性112,000件、女性19,000件)となり、相当の数に上っていることがわかります。
参考:Population Attributable Fraction of Mortality Associated with Tobacco Smoking in Japan: A Pooled Analysis of Three Large-scale Cohort Studies. K Katanoda, et al. J Epidemiol. 18:251-264.2008.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/18/6/18_JE2007429/_article
※2012年10月現在の情報
WHOなどの最近の試算によると、日本でたばこが原因とされる死亡数は、2000(平成12)年には114,200人(男性90,000人、女性24,200人)に達しています。20年で約2倍に増加したことになり、この傾向はさらに続くことが予想されています。
たばこ関連疾患の多くは、喫煙を開始してから20-30年かかって発症し死に至るので、現在の死亡の状況は過去の喫煙の状況を反映していることになります。
たばこ関連死亡数
日本における喫煙による超過死亡数(全年齢)
男 性 (千人) |
女 性 (千人) |
|
1950
|
0
|
0
|
1955 |
3.4
|
0
|
1960
|
12.6
|
0
|
1965 |
19.6
|
3.1
|
1970
|
29
|
5.3
|
1975 |
36
|
8.3
|
1980
|
46
|
13.4
|
1985 |
57
|
15.8
|
1990 |
69
|
19.6
|
1995 |
84
|
24.4
|
2000
|
90
|
24.2
|