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僕はどんどん歩いた。

会う人、行く人、僕を見ると嫌そうな顔をしたり、見て見ぬふりをして行く人もいました。

仲間の臭いがしたので、見上げるとたばこを吸っている人がいました。その体の中から声が聞こえてきました。

「やぁねぇー。まったくたばこを吸うのは勝手でもさぁ、体のことを考えてぇ!って言いたいわょー、わたし。」

「おれだって言いたいさ。こらっ、止めろ!お前の体にもよくないし、周りにも迷惑なんだぞぉー、って。」

「かっこうをつけて、未成年の若い時から吸って、若い体には害もそれだけ大きいってのにさぁー。少しは先のことも考えろってんだ。」

「私たちがしゃべれたらなぁー。言ってあげるのになぁー。」

「本当ーにもう、嫌だなぁー。」という声でした。

僕は、その声から逃げるようにして走り続けました。そして僕は自分が情けなくなりました。