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対  談

『禁煙支援プログラムについて』

阿部 眞弓

三井記念病院総合健診センター科長、
東京女子医科大学呼吸器センター講師  
岩渕 勝好

産経新聞論説委員

 日本は先進諸国で有数の喫煙者が多い国ですが、すでに、公共の場、職域での禁煙・分煙対策が国より示され、ニコチン依存者に対する禁煙治療薬も使用可能になり、各地で禁煙支援が行われるようになってきています。

 ところが、いまだに禁煙に無関心な喫煙者や、禁煙支援を受けられない喫煙者が存在し、職域などの分煙推進の妨げとなっているのも事実です。今回は、このような日本の禁煙支援体制の現状と将来の展望についてお話しいたします。

現在、利用可能な禁煙支援プログラム
1.保健所が行う禁煙支援
2.職域における禁煙支援
3.医療機関の禁煙外来・禁煙教室
4.その他
 
禁煙に無関心な喫煙者が禁煙志向となる条件
1.喫煙の身体影響、たばこ依存、たばこを巡る社会問題についての正しい情報提供
2.公共の場、職域における禁煙・分煙対策の推進
3.たばこ価格の値上げ(たばこ税の増税)
4.たばこ広告禁止などを含む社会的な働きかけ
 
今後、禁煙支援プログラムの充実には何が必要か?
1.禁煙治療の健康保険適用
2.禁煙希望者への相談窓口の設置
3.医療従事者への禁煙指導教育
4.未成年者・妊娠女性への禁煙支援プログラムの提供

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阿 部 眞 弓(あべ まゆみ)
三井記念病院総合健診センター科長、東京女子医科大学呼吸器センター講師
東北大学医学部卒業。米国カリフォルニア大学およびコロンビア大学留学を経て、1994年、東京女子医大にて禁煙外来を開設。1997年、インタネット上に『禁煙相談や受動喫煙被害』に関する相談窓口「まゆみ先生の禁煙外来」http://www.venus.dti.ne.jp/~drmayumi/を開設。1999年から『禁煙指導実践講座 ― あしたから、禁煙指導をはじめたい あなたのために』を、おもに医師、保健婦、歯科医師、薬剤師を対象に、年2回開講している。(第3回実践講座は2000年6月10日(土)、東京女子医大にて開催)
著書:「禁煙外来」芳賀書店、「あなたとあなたのまわりの人のために ― 分煙・そして禁煙へ ― 」(禁煙テキスト兼分煙啓蒙用小冊子)東京法規出版。

岩 渕 勝 好(いわぶち かつよし)
産経新聞論説委員
昭和43年早稲田大学政治経済学部卒業。同年産経新聞入社、編集局記者、同政治部次長、同編集委員を経て、平成6年より現職。平成8年、厚生省人口問題審議会委員、平成10年、厚生省身体障害者福祉審議会委員。