ステップ5 禁煙を継続する
継続は力なり、と言いますが、禁煙を続けていくことは大きな負担となっているのではないでしょうか。負担感からストレスを感じたり、再喫煙につながってしまう人もいます。
喫煙再開のきっかけと、その対策
いったん禁煙に成功したからといって、タバコにも自分にもそう簡単に気を許してはいけません。 まだ喫煙のなごりが抜けきらないあなたにとって、身のまわりは喫煙を再び始めるのに十分な環境や状況がいっぱいです。 まだ禁煙の自信が十分には持てない状況をチェックし、その対策を考えてみましょう。
禁煙を継続するための6つのコツ
タバコの害について自分なりのイメージを持つ
あなたの体験をもとに、タバコの害についてあなたなりのイメージを持つようにしましょう。
たとえば、かぜをひいた時にタバコを吸い続けて咳が止まらなくなった時の様子とか、タバコを吸って真黒になった肺など、写真や映像で印象に残ったシーンを思い浮かべるとよいでしょう。
禁煙しようと思った理由や禁煙中の努力を思い浮かべる
あなたが禁煙したいと思った理由を思い返して、禁煙を続けることの必要性を再確認しましょう。
また、これまでの禁煙の努力を思い浮かべて、それが報われるよう、これからもがんばるようにしましょう。
禁煙して良かったことを考える
あなたが禁煙して良かったと感じてていることを絶えず心に留めて、禁煙したことの喜びを味わい楽しみましょう。
気楽な気持ちで禁煙を続ける
「今日一日禁煙しよう」というように、目標を身近なところに設定して、気楽な気持ちで禁煙に取り組みましょう。
「今後ずっと禁煙しよう」と考えると、それがむしろ心理的なプレッシャーとなって、禁煙の失敗につながる場合もありますので、注意が必要です。
禁煙できたことに自信をもつ
無理かもしれないと思っていた禁煙を達成することができたことに自信を持ちましょう。しかし、過信は禁物です。
まわりの人に禁煙を勧める
禁煙して1ヶ月以上たてば、あなたのまわりでタバコを吸っている人に禁煙をすすめるよう心がけましょう。 人に禁煙をすすめることは、あなたの喫煙再開の防止に役立つだけでなく、タバコを吸わない者としてのあなたの立場を周囲の人達に定着させるのにも有用です。
禁煙による肥満を予防するために
禁煙に肥満はつきもの。かといって必ずしも体重が増えるわけではありませんが、増える人で平均2~4kgの増加がみられます。 多少太ったからといって、がっかりしないでください。禁煙による健康へのプラス効果のほうが大きいのですから。 しかし、あまり太りすぎるのも要注意。禁煙にある程度自信がついたら、次のステップとして、体重コントロールも心がけましょう。
禁煙後の体重増加の理由
ニコチンによるエネルギー消費作用がなくなるため。
食欲が増加するため。
タバコの代わりに、甘い菓子を口にするため。
肥満予防のためのヒント
食習慣を変える
- 規則正しく3食きちんと食べる。
- 腹八分目ですます。
- よくかんで、ゆっくり食べる。
- 低カロリーの食品を多くとる。
- 辛い味つけはご飯の量を増やすので、なるべくさける。
- 油を多く使った料理はひかえる。
アルコールはひかえる
食欲中枢を刺激するほか、理性による抑制をなくします。また、アルコールやおつまみに含まれるカロリーも無視できません。
口さみしさを上手にしのぐ
- 水やお茶を飲む。
- 歯を磨く。
体重を記録する
毎日、体重を測って記録しましょう。理性的な抑制力が働き、体重を防ぐ効果が期待できます。
食事日記をつける
食事の種類、量、時刻、場所などを記録しましょう。食べすぎをセーブするのに役立ちます。
運動を組み合わせる
食事だけで体重をコントロールすると、脂肪のほか筋肉まで落ちてしまったり減少効果が途中で止まってしまうことがあります。無理なく続けられる運動と食事療法をうまく組み合わせていくことが必要です。