公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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アルコールの健康への影響について知りましょう。



アルコールの健康への影響について知りましょう。

1 アルコールの健康への影響

アルコールにより引き起こされる身体的影響
① 肝臓の疾患
体内に入ったアルコールの90%以上は肝臓で分解されるため、長年の飲酒により肝臓はさまざまな影響を受けます。まず、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝、次に肝炎になり、最後には肝硬変へと進行していきます。


② 消化管の疾患
アルコールは、その通り道である消化管にもさまざまな影響を及ぼします。食道炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらに咽頭がん、食道がん、大腸がんなどになる危険も増加。そのほか、栄養吸収障害を引き起こします。


③ 心血管系の疾患
飲酒は血圧を上昇させ、高血圧を引き起こします。また、多量の飲酒を続けると、心臓の筋肉が障害を受け、心筋症になります。


④ 脳の疾患
多量の飲酒を続けると、血圧が上昇し、脳卒中にかかりやすくなります。また、アルコールは、脳に対して直接の障害を与え、アルコール性認知症や小脳変性症を引き起こします。そのほか、中枢神経の機能維持に必要なビタミンの吸収障害をきたし、ウエルニッケ脳症、コルサコフ症候群を引き起こします。


⑤ その他の疾患
アルコールはカロリーが多く含まれており、飲酒にともない食事量も増えやすいため、肥満や中性脂肪上昇の原因となるほか、痛風、糖尿病にかかりやすくなります。しかし、飲酒量が過量になると逆に、栄養吸収障害をきたし、脳の病気や貧血にかかりやすくなります。そのほか、女性特有の問題として、生理周期に異常をきたしたり、妊娠出産の異常が起こりやすくなります。


アルコールと心理的影響
寝つきをよくするために寝酒をしたり、うさ晴らしのために飲酒をすることがありますが、定期的に大量飲酒を繰り返していると、逆に不眠の原因になったり、うつ、不安が強くなってきます。さらに大量飲酒を続けると、アルコール依存症へと進行し、飲まないと離脱症状が現れるようになってきます。


アルコールと社会問題
大量飲酒を繰り返すことにより、家庭内暴力、離婚、失業、経済的困難などのほか、犯罪、事故を起こす危険が高くなります。



2 あなたの飲酒量は?
飲酒量をチェックしましょう
下の図にあるように、飲酒量と全死亡率の関係は、まったく飲まない人より少し飲む人の方が死亡率が低いことがわかっています。しかし、飲酒量が増えると、その増加にともなって、加速度的に死亡率が高くなります。したがって、大切なことは、飲酒量を適正な範囲に保つということです。
ところで、あなたは、実際にどれだけお酒を飲んでいるか本当に知っていますか?
あなたが1週間にどのくらいお酒を飲んでいるか確かめてみましょう。
3 お酒の飲み方をチェックしましょう。
Q1 健康はあなたにとって重要ですか? はい
いいえ
  以前に、お酒を飲んで事故にあったり、けがをしたことがありますか? はい
いいえ
深酒をした時期に、胃痛や慢性的な下痢になったことがありますか? はい
いいえ
深酒が続いた時、ストレスや憂うつな気分になったことがありますか? はい
いいえ
Q2 長時間にわたり、精神安定剤にたよるような生活を送りたいですか? はい
いいえ
  あなたの1週間の飲酒量は、日本酒換算で10合を超えていますか? はい
いいえ
Q3 お金を気前良く使うのが好きですか? はい
いいえ
  最近、財布の底がつきているのに、安全域を超えて飲んだことがありますか? はい
いいえ
Q4 身近な人を傷つけたり、迷惑をかけたくないと思っていますか? はい
いいえ
  身近な人から、あなたのお酒について何か言われたことがありますか? はい
いいえ
  飲み友達から飲酒による家庭内のいざこざや問題について聞かされたことがありますか? はい
いいえ
  飲むことに対して恥じたり、罪の意識を感じたことがありますか? はい
いいえ
  朝起きたら、昨晩飲んでいたときの行動や言動の一部を思い出せなかったことがありますか? はい
いいえ
  飲み過ぎが続いた時、家で飲んでいる最中に家族と大ケンカになったことがありますか? はい
いいえ
Q5 家族を養えるだけの十分なお金がほしいですか? はい
いいえ
  二日酔いや、ランチタイムにお酒を飲んだため、仕事に遅刻したり、休んだことがありますか? はい
いいえ
      

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