お酒
飲みたい気持ちに打ち勝つこと

節酒を実行するには、飲みたい気持ちに打ち勝つことです。
- 1 飲みたい気持ちをコントロールするために。
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- 節酒を始めると、どうしてもお酒を飲みたい気持ちにかられます。飲みたい気持ちをいかにコントロールするか、あなたにあった方法をお教えします。あなたはA〜Dのどのタイプですか?
- A つきあい上、飲む機会が多い方
- B 気持ちがつい飲酒に向いてしまう方
- C 身のまわりに飲酒の誘惑が多い方
- D お酒を飲まないとイライラする方
- A つきあい上、飲む機会が多い方
- A 「意志表示法」---つきあい上、飲む機会が多い方へ
- まわりの人に節酒する意思をうまく伝え、飲酒の機会から身を遠ざける法。
- <具体例>
断る勇気を持つ
- はじめのうちは、飲み会に参加しないことでお酒から離れられますが、そのうちどうしても参加しなければいけないことも出てきます。たとえ飲み会に参加してもお酒を断れる勇気を持ちましょう。
理由を伝えて断る
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断る理由として使えそうなものは以下のとおりです。
- 「医者から止められているので」
- 「あいにく先約があって」
- 「今日は体調が悪くて」
- 検査結果や診断書を持ち歩く
- 自動車に乗っていく、あるいは乗ってきたという
- 「医者から止められているので」
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断る理由として使えそうなものは以下のとおりです。
- B 「思考パターン変更法」---気持ちがつい飲酒に向いてしまう方へ
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飲酒に対する心のもち方や考え方を変え、飲みたい気持ちを起こりにくくする方法
- <具体例>
大量に飲まなくてもよい気分でいられると自分に言いきかす
節酒をはじめてから、どれだけ経済的に楽になったかを考える
大量に飲むことは健康によくないことを自覚する
自分の飲酒が家族やまわりに与えてきた影響を思い出す
みんなに宣言したことを考える
これまで力になってくれた人のことを考える
お酒を飲むとリラックスできるというわけではないことを理解する
(これは、麻薬中毒患者が落ちつくために麻薬を使うことと同じです)

- 「環境改善法」---身のまわりに飲酒の誘惑が多い方へ
- 飲酒のきっかけとなる環境を改善し、飲みたい気持ちを起こりにくくする方法。
- <具体例>
身のまわりのお酒を片づける
飲みたくなるような場所に近づかない
大酒飲みのそばに近寄らない
自分が節酒していることをまわりに告げる
あまりお酒を飲まない人の横にすわる
「節酒中」と書いたバッチをつけたり貼り紙をする
周囲の飲酒者にお酒をすすめないように頼んだり、自分の近くで飲まないようにお願いする
お酒の話題をそらす

- 「代償行動法」---お酒を飲まないとイライラする方へ
- 飲酒の代わりに他の行動を実行し、飲みたい気持ちをコントロールする方法。
- <具体例>
退屈で何もすることがない時
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お酒に代わる楽しみを実行する
飲まない友人と遊ぶ
運動をする、趣味を楽しむ
不安や緊張を感じた時
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ストレス対処の方法を実行する
友だちに電話をする
散歩にでかける
どうしても飲みたくなった時
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時計をみながら、1分間がまんする
何か別の活動をして注意をそらす
のどが乾いているだけのこともあるので、まずノンアルコール飲料を飲む
低アルコール飲料を選ぶ。ただし、これも飲みはじめるとさらに欲しくなることがあるので注意が必要

- 2 節酒達成時のほうびを自分のために考える
- 節酒を続けるためにはあなたの努力が必要です。節酒を楽しく続ける工夫として節酒のほうびを用いる方法があります。何よりの毎日のごほうびは、「よくやった」と自分自身にいうことですが、品物などのごほうびをあらかじめ考えておき、節酒が続けば自分自身にプレゼントするのもいいでしょう。
【節酒のほうびの選び方】
- 節酒のごほうびは高価なものではなく、節酒して使わなくなったお酒代でまかなえる程度の品物、趣味、レジャーなどの中から選ぶとよいでしょう。また、あなたがお気に入りの友人(節酒直後はお酒を飲まない人の方がよい)と会うことも節酒のほうびとなります。節酒のほうびの具体例としては、以下のようなものが考えられます。
つい飲み過ぎてしまったあなたへ
- もし、あなたが節酒開始後お酒を飲み過ぎてしまっても、あきらめてはいけません。数回のつまずきは、通常みられることで、つまずいたことを問題にしてくじけたり、自己嫌悪におちいらないことが大切です。大事なことは、つまずいた経験から何を学ぶかということです。