公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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平成12年度 文部科学大臣賞受賞組織概要

市の部

東京都羽村市
担当課:市教育委員会体育課 TEL:042‐555‐0033

羽村市は、市制施行に伴い、平成4年、羽村市長期総合計画基本計画を策定、5年後の見直しを経て現在の後期基本計画(平成9年〜)では、「人にやさしく心がかよいあうまち」づくりを施策の大綱の一番に掲げ、身近なところで普段から進められる健康づくりをめざし、スポーツ施設での各種の教室や自主的な活動を盛んにしていくとしている。

こうした観点から市の独自事業として「健康・体力相談」を、現在も週1回開設し、健康・体力相談、健康づくり教室、ウォーキングセミナー(ヘルスチェック、講義、カウンセリングや個人に対応した運動指導の提供)等を行っている。

また、平成12年5月を「歩け歩け月間」に指定し、ウォーキングからの健康づくりを目指して、1ヶ月間の歩数を記録する「歩いて帳」の配布やスポーツセンター・スイミングセンターでの記録証の交付などの住民参加型の事業を行い、市民の好評を得ている。

一方、保健栄養部門については、保健センターを中核として骨粗しょう症予防教室や各種健康教室の開催、健診の実施など多彩な事業を展開している。そして、指導者養成ではスポーツリーダー研修会や健康づくり推進員の研修会を開催し、資質の向上を図っている。

また、特筆すべき点は、体育課(教育委員会)と健康課(福祉部)との連携である。

上述の総合計画においても、運動と保健・医療との協力体制の整備と事業における十分な連携を図ることが掲げられており、保健とスポーツの連携についてのパンフレットを作成し、市民への普及啓発を行っている。

実際の事業においては、単なる施設の相互利用にとどまらず、人的交流も図られている。

例えば、健康課の事業のうち、はつらつ教室、健康づくりフォローアップ指導事業及び生活習慣改善指導事業においては、事業の運動分野の指導に体育課の専門職員(社会体育主事、スポーツトレーナー)を派遣するなどして、両部門の相乗効果を高めている。

このように、両部門の連携・協力体制が組織化され、双方が一体となって市全体の健康・体力つくり運動を推進しており、市民の期待に応えている。

新潟県十日町市
担当課:市教育委員会体育課 TEL:0257‐52‐4377

十日町市では、平成6年度から日本一の健康都市をめざし、保健衛生課と、社会福祉事務所が連携して「十日町市保健医療福祉総合計画」を策定し、保健、医療、福祉が一体となった活動がスタートした。さらに、平成9年に健康福祉課」、11年に「介護保険課」を設置し、高齢化、少子化社会及び介護保険制度に対応した施策の展開が図れるように機構を改善し、平成12年度より第2次「十日町市保健医療福祉総合計画」の実施に入った。

教育委員会体育課においては平成10年度より文部省補助事業「スポーツタウン推進事業」の指定を受け、その一環として健康・体力つくりの核となる総合体育館内トレーニング室をリニューアルした。最新のトレーニング機器を導入しコンピュータによるトレーニングメニューの提供をすると共に、常駐のインストラクターが利用者の健康相談に応じた適切なアドバイスを行い、市民の健康、体力の増進をサポートしている。1日平均100人がトレーニング室を利用し体力つくりに汗を流すだけではなく、コミュニケーションの場としても利用している。平成11年度は、1期8回(年間4期 合計32回実施)のエアロビクス教室を開催。運動不足者や中高年向けのソフトエアロビクス教室では延べ1,204名、回を追うごとに徐々にレベルを上げていくエアロビクス教室では延べ3,392名にのぼる参加者があり、大変人気のある教室となっている。その他年2回「フィットネスやってみようディ」を実施し、5、6種類の健康づくりに関する教室を開催し講義と実技指導を行っている。

学社連携においては「スポーツ指導者委員会」の設置や「学校週5日制並びに学校部活動支援懇談会」を開催し、学校・スポーツ団体・行政の三者が連携を図り青少年のスポーツ活動のよりよい支援の方向性を検討、実施にあたっている。学校体育施設開放事業で利用するクラブ団体は平成12年4月現在で82団体ある。これら団体の連携を図った地域総合型スポーツクラブの立ち上げが今後の課題の一つである。

町村の部

岩手県野田村
担当課:村教育委員会 TEL:0194‐78‐2111

野田村では、平成8年度、新野田村生涯スポーツ振興計画を策定し、村民のだれもが生涯にわたり、いつでも、どこでもスポーツ・レクリェーションに親しみ、実践し、もって健康体力つくりができるよう総合的、計画的に取り組んでいる。

  • 平成9年度より生涯スポーツの一環として、幅広い年齢層の人達がともにソフトボールを楽しめる機会を提供するため、「北リアスソフトバレーフェスタin野田」を開催し、岩手県内市町村はもとより、青森、秋田県の隣接県市町村とも交流を図っている。
  • 平成10年度には、文部省より「スポーツ・健康推進地域モデル事業」の指定を受け、地域住民の自発性や主体性に基づく、スポーツ振興やこれからの時代を担う子ども達の心身の健全育成にも積極的に取り組んでいる。
  • 体育施設の整備利用については、村民プール、山村広場、体育館、小・中学校開放設施設に加え、平成12年度には総合運動公園(野球場、テニスコート4面)が供用を開始し、全村民が生涯を通じたスポーツ活動を楽しめるように施設整備を図っている。
  • また、将来の社会情勢に対応した老人保健福祉計画の見直しや介護保健制度開始にかかる保健、医療及び福祉を通じた総合的かつ一体的サービス供給体制の確立、更には高齢者の生きがいづくり、少子化対策等にも取り組んでいる。
鳥取県泊村
担当課:村教育委員会教育課 TEL:0858‐34‐3111

現在、全国的に普及展開しているグラウンドゴルフは昭和58年に鳥取県泊村で誕生した。高齢化率の増加に伴い、「活力ある村づくり」「スポーツを通しての健康づくり」をめざして、泊村教育委員会が主体となり、いつでも、どこでも気軽に楽しむことのできるグラウンドゴルフの開発に取り組んできた。その後もグラウンドゴルフを中心として村民の健康、体力づくりが推進され、今では村民の生活の一部ともなっている。

平成5年、泊村グラウンドゴルフの活動の拠点となる施設「潮風の丘とまり」が完成したことにより、日本グラウンドゴルフ協会主催大会はもちろんのこと、その他、各種大会も年々盛んになり、県内外を問わず多くの参加者を得ている。こうした大会の誘致は、村民にとって全国から訪れる愛好者と友好の輪を広げるだけでなく、村民あげて取り組む姿勢は村の活性化に大きく結びついている。

また、平成9年3月には村民待望の保健福祉センターが完成し、保健・福祉に関する拠点として、その組織の整備も進められている。開設当初から多くの村民の利用、相談が相次いでおり村民の健康づくりに重要な機能を果たすとともに、村民が身近に自分の健康を考える窓口として事業の充実にも取り組んでいる。また、教育委員会、体育協会主催のスポーツ事業に対しても、保健センターと連携を取りながら、タイアップした事業展開ができるよう工夫を加えながら村民の健康づくり、体力づくりに取り組んでいる。

毎月発行される村報には、「スポーツ宅急便」として、スポーツ・健康に関する大会や教室を紹介したり、家庭でできる健康管理の方法、栄養バランスの取れた料理の紹介など広報活動にも力を入れている。また、泊村では毎年、年間のスポーツ、保健関係の主要行事も含めた「生涯学習カレンダー」を作成している。このカレンダーを全戸に配布することにより、体育行事はもとより、保健関係、役場関係の事業が村民に徹底するようになり、村民の健康・体力づくりに対する意識の高揚に大きく寄与している。

地域組織の部

山梨県 高根町みんなのスポーツ推進協議会
担当課:町教育委員会 TEL:0551‐47‐3111

高根町みんなのスポーツ推進協議会は、平成2年度「体力つくり国民会議議長賞」を受賞し、町民のスポーツへの関心がより一層高まるなか、同町が平成4年度全国健康福祉祭「ゴルフ交流大会」の会場地となり、町の高齢者スポーツの普及振興が益々図られた。

また一方で、生活水準の向上、週休二日制に伴う自由時間の増大、さらには高齢者比率の増加等、健康づくりや体力つくりなど生涯スポーツの推進が必須となり、様々な施策の展開が図られている。

体力つくりの具体例としては、平成3年度から始めた「ふれあいウォーキング大会」がある。健康づくりの一環として、幼児から高齢者までが参加し、コース内にある文化財や史跡めぐりを行っている。コースは毎年変わるので、参加者も年々増え、昨年度は約400名が参加した。

また、冬季間の体力つくりと地域の親睦を図ることを目的に、平成4年度から公民館分館対抗綱引き大会を実施している。大会1ヶ月前から合同練習を行い、親睦を深めながら技術やルールの指導を受け、大会当日には選手や家族、また、各分館の応援団など、会場は毎年約1,000名を超える町民で埋まっている。

特色あるものとしては、室内温水プールを利用しての水中エクササイズ教室、登山教室、小中学生を対象にした縄跳び大会などがある。

健康づくりにおいては、総合検診や地区別健康教室、食生活改善料理教室、男の料理教室、親子料理教室などを開催し、健康づくりのための指導をして連携を図っている。また、町のCATVを利用しての保健指導、町の歌にあわせて作成した健康体操などの普及、啓蒙を図っている。

山口県 むつみ村体力つくり推進協議会
担当課:村教育委員会 TEL:08388‐6‐0236

むつみ村体力つくり推進協議会は、昭和52年体力つくり国民会議議長賞受賞後も健康で明るい生活と健全な地域社会を目指して、村民がスポーツを通じて心豊かな生活を生涯にわたって送れるように、年齢や体力に応じた健康・体力つくり運動を推進している。

組織的には、健康福祉課所管の「健康づくり推進協議会」と教育委員会所管の「生涯スポーツ推進協議会」や「体育協会」及び関係団体と連携を取り合って、各種健康教室や体力つくり関係大会・教室を開催し、村民の健康・体力つくりを総合的に推進している。

身体活動部門では、地域や職場を単位とした対抗大会や歩け歩け大会、走ろうリレー大会などを開催し、多くの村民の参加を得ている。また、学校施設の積極的な開放を行い、各地域でも気軽に利用できるように条件整備を行っている。

保健栄養部門では、生活習慣病の予防やウォーキングを取り入れた健康体操教室などを開催し、成果を上げている。また、食事指導について、有線放送テレビの番組を作成し啓発を行っている。

このように、同協議会は、村全体の多世代にわたる健康・体力つくりに取り組んでいる。

職域組織の部

三井化学株式会社
担当部門:本社労制部 TEL:03‐3592‐4171

三井化学株式会社は、昭和57年4月より、社員の高齢化対策として組織的な健康づくりをはじめて以来、各工場がそれぞれの活動を開始し、昭和60年、体力つくり国民会議議長賞を受賞。現在は全社的に健康づくりに取り組んでいる。市原工場の例でも活動の結果として、体力テストにおいて最大酸素摂取量に改善を認めるなど、それぞれの工場で効果をあげている事は、評価に値する。

さらに、管理者のメンタルへルスマネージメント研修や心のラジオ体操を実施するなど、「こころ」の問題にも積極的に取り組んでいる。このメンタルへルス研修のねらいは「少人化工場に対応した、心身ともに健康な労働力を確保する」ことにあり、研修の基本的な考え方は、(1) 管理職(含 班長)全員を対象に、ラインマネージャーに不可欠な「メンタルマネージメント」と「リーダーシップ」能力を向上させる。(2) 40歳未満の全社員対象に、若年層社員の「コミュニケーション能力」を向上させ、ストレス耐性を強化する。(3) 97年下期から3ヵ年で受講対象者全員に行う。―――としている。

また、高齢化社会の進行とともに、中高年齢者の活性化を図るためには、各人が「体力つくり」の生活習慣を若いうちから身につけておくべきであるとの考えから、市原工場では、文化体育会のもと、運動会をはじめとして、駅伝大会、各課対抗競技大会等の社内体育行事を実施しているほか、21の体育クラブ、9の文化クラブが活動している。