公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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平成17年度 実施クラブ一覧・活動事例

都道府県 クラブ名
岩手県 チャグチャグスポーツクラブ
みずさわZスポーツクラブ
宮城県 NPO法人ジョイナス↓
秋田県 よこてスポーツクラブ
福島県 てんえいスポーツクラブ
栃木県 特定非営利活動法人 サン・カルチャークラブ
特定非営利活動法人 AS栃木
埼玉県 特定非営利活動法人 クラブしっきーず
千葉県 桜台スポーツクラブ↓
かねだファミリー スポーツ倶楽部
神奈川県 特定非営利活動法人 湘南ベルマーレスポーツクラブ
富山県 やつおスポーツクラブ
新湊カモンスポーツクラブ
石川県 NPO法人クラブレッツ↓
福井県 吉野総合型地域スポーツクラブ 吉楽
山梨県 ホワイトウォーターランド白州
特定非営利活動法人 ルーデンススポーツクラブ
長野県 長野スポーツ コミュニティクラブ東北
岐阜県 たるいチャレンジクラブLet's
静岡県 特定非営利活動法人 時之栖アカデミックスポーツクラブ
愛知県 たかはまスポーツクラブ
三重県 厚生総合型スポーツクラブ
滋賀県 近江スポーツクラブ
京都府 南つつじヶ丘スポーツクラブ
大阪府 天王寺スポーツ倶楽部
兵庫県 特定非営利活動法人 スポーツクラブ21はりま
奈良県 吉野スポーツクラブ↓
鳥取県 鳥取市中ノ郷スポーツクラブ
島根県 宍道スポーツクラブ
岡山県 特定非営利活動法人 スポーツライフ'91天城
広島県 フレンドシップせとだ
山口県 田布施スポーツクラブ↓
ココロとカラダ健究会
徳島県 吉野川スポーツクラブ
香川県 スポーツクラブ飯山
愛媛県 文化の里スポーツクラブ
高知県 特定非営利活動法人 すさきスポーツクラブ
福岡県 香月・千代スポーツクラブ
南薫クラブ
佐賀県 木楽・気楽健康クラブ
長崎県 長崎市西部総合スポーツクラブ
熊本県 玉南コミュニティクラブ
大分県 Nスポーツクラブ↓
宮崎県 東大宮スポーツクラブ
鹿児島県 かせだコミュニティ スポーツクラブ

NPO法人ジョイナス(宮城県加美町)

宮城県加美町(中新田地区)
人口:約14,000人
クラブ設立年:平成15年(2003年)10月
クラブ会員数:約840人(2005年11月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:336名(1回平均14名、うちクラブ員約4名)

  • ※ イベントを除く26回

NPO法人ジョイナスの概要と事業委託の経緯

NPO法人ジョイナスは、宮城県加美町の中新田地区を中心に活動しているスポーツクラブである。体育指導委員、体育協会などが中心となり平成15年10月にクラブを設立、平成16年4月にはNPO法人として認可され、加美町中新田体育館を中心に、町内外の各機関と連携して活動を続けている。

クラブ設立当時から、スポーツ少年団をクラブの活動と位置づけ、またその活動が中心となっていたため、成人・高齢者向けのプログラムをほとんど行っていなかった。今後は中高齢者の活動を積極的に取り入れて行きたいと考えて、シニア体力アップステーションの事業委託を申請した。

シニア体力アップステーションの概要

加美町は宮城県の中でも仙台に続き面積が2番目に広い町であり、自治会単位では中新田地区はさらに3つの地域に区分されている。今回の事業では、交通の便が悪く遠くまでは来られないシニアに配慮して、それぞれの地区公民会へ「出張」して事業を実施する日と、3地区合同で中新田体育館(ジョイナスの拠点)にて実施する日とを設けた。そして、中新田体育館で実施する日には巡回バスを手配し、遠くから参加する方の足を確保するよう工夫した。

活動内容は全体を通して、様々な軽スポーツやレクリエーションを取り入れ、さらには元学校の教員である指導者が、歴史・理科・音楽などの要素を「頭の体操」と称してプログラムに組込むなど、これまで運動にあまりなじみのない人たちが参加しやすいように考えられている。また3地区合同で開催する日を設けたことで、これまであまりなじみのなかった地区の人たちとの交流も増えた。休憩時間や終了後には必ず机と椅子、そして「お茶とお菓子」を用意し、参加者同士・参加者とスタッフが集う場を設けた。回を重ねるごとに参加者自らが自家製のお漬物などを持ってきて振舞うようになるなど親交も深まり、このように、顔なじみが増えることで「また来よう」という気持ちが芽生え、お休みする人も少なくなったのではないかと考えられる。元々のクラブ会員はごくわずかだったにも関わらず、事業を通じて極端に人数が減ることもなく26回を終えられたのは、集った人のコミュニケーションというものを大切にしたからだといえよう。

事業の効果(担当者からの声)

旧中新田町域の3つの地区で事業を開催したが、それぞれ地区の特徴があり、効果も様々だった。既存シニアのスポーツ団体のある地区ではこれまで独自の活動を行ってきたことに加え、ニュースポーツのメニュー紹介により活動のバリエーションができ、事業終了後も有意義に活動している。行政で教室を行っている地区では、行政の担当者がお世話して来たが、シニア体力アップステーションの事業により自治意識が醸成され、自主的に活動する方向になった。スポーツ団体が存在しなかった地区では、毎回の活動が新鮮で参加者から組織の立ち上げの要望が多数出されている。

この事業を通じ、シニアのスポーツと健康のかかわりを再認識するとともに、地域のシニアスポーツの実態を把握することができた。また、総合型地域スポーツクラブとして、シニアスポーツの環境の整備・充実のため、大きな役割を担っていかなければならないと考えている。

広報活動

  • 町広報掲載(町内各戸配布6,500部)
  • 広報車呼びかけ(町内全域)
  • チラシ 各種団体配布(8団体850部)
  • ポスター 公民館(8館20枚)
  • 地方新聞、ミニコミ誌掲載(5紙)他

ある日のスケジュール

指導者:田布施町体育指導委員
09:30 ~ 挨拶・諸連絡
09:45 ~ ウォーミングアップ(キヨシのズンドコ節にのせて)
10:00 ~ ボールエクササイズ(一人組・二人組~グループで)
10:45 ~ 休憩(お茶とお菓子)
11:00 ~ ソフティーボール
11:00 ~ レクリエーション
11:30 ~ まとめ

NPO法人ジョイナス 写真01

NPO法人ジョイナス 写真02

NPO法人ジョイナス 写真03

NPO法人ジョイナス 写真04

桜台スポーツクラブ(千葉県白井市)

千葉県白井市
人口:約53,000人
クラブ設立年:平成14年(2002年)4月
クラブ会員数:約200人(2005年10月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:1,875人(1回平均79人、うちクラブ員約20人)

  • ※ イベントを含む26回

桜台スポーツクラブの概要と事業委託の経緯

千葉県白井市は千葉県の北西部に位置し、千葉ニュータウン事業等により、首都圏の近郊都市として飛躍的な発展を遂げている比較的新しいまちである。元々、体育指導委員が総合型地域スポーツクラブについて勉強をしていたところへ、平成12年(2000年)に白井市が健康文化都市を宣言したのを契機に、体育協会、体育指導委員、スポーツ少年団などの関係者からなる推進委員会を発足し、地域住民への説明会を重ね、賛同を得たところで平成14年4月に桜台スポーツクラブを設立した。現在は千葉県白井市の桜台地区を核とした、北総鉄道千葉ニュータウン中央駅圏内(約2000世帯)を中心として活動しているクラブである。

活動の拠点となっているのは、隣接した桜台小学校・中学校の体育施設や桜台センター(複合公民館施設)等で、いずれも地域住民の徒歩圏内であるが、学校施設を主に利用しているため夜間や土日の種目がほとんどであり、会員からの平日昼間のプログラムを入れて欲しいというニーズに応えたいと思っていた。また、種目がいわゆる「スポーツ」種目ばかりで、高齢者向けのプログラムが不足していると感じており、それらの課題を解決するため今回のシニア体力アップステーション事業を申請した。

シニア体力アップステーションの概要

50人程度の参加人数を見込んでいたところへ初回から80名の参加があり、半分を過ぎたてからも、新規参加者を数人ずつ加えながら、毎回70~80名ほどのシニアが集まり運動を楽しんでいる。男性の参加者がおよそ4分の1を占めるのも特徴的である。実参加人数は120名を超え、そのうち元々の桜台スポーツクラブ員はおよそ20%の25人ほどであった。

事業の広報活動については、市報・朝日新聞の「千葉マリオン」への掲載のほか、近隣団地へのチラシのポスティング、老人会への説明行脚を行った。特に老人会へのPRにより、老人会活動には参加していたが、「運動・スポーツ」には縁遠かった人たちの掘り起しができた。また、クラブ会報誌に事業の活動紹介と会員募集を毎月掲載し、各戸配布したことが事業開始から3ヶ月過ぎた後でも、新規参加者の獲得に繋がったのではないだろうか。

毎回のプログラムは「道具のいらない」筋力トレーニングを中心に、ストレッチを上手く取り入れながら進めているが、スポーツプログラマーの資格を持つ講師がプログラムのはじめの時間に運動の効果に関する話をしたり、白井市の保健師に1ヶ月に1度程度の割合で健康に関する講話してもらったりと、単に運動をするばかりではなく、生活習慣の改善に向けた意識付けも狙いに入れた。それに関連して、参加者が自宅でも運動が習慣的にできるように、筋力トレーニングの方法をプリントし、その記録表も作成して全員に配布している。およそ30日間の記録がつけられる表になっており、生活習慣の中に上手く運動を取り入れてもらえたようである。保健師からは「健康日誌をつけよう」という提案があり、事業前にその日の血圧や体重、歩数、食事の内容などが記入できる用紙も配布している。それらの記録表・日誌のほか、予定表や健康チェック表などを上手く整理できるよう、一人ひとりに専用ファイルを用意し、自己の健康管理などに役立てた。

参加者の声

  • 老人会の案内で事業のことを知った。2回ほど休んだが、あとは休まず参加している。運動とほんの少しのダイエットによりここ1年間で体重が10kg減ったが、このステーションに参加してから首が細くなった気がする。もう少し体脂肪を減らしたい。(70代、女性)
  • 1回だけ欠席したがあとは皆勤賞。いろいろなことをするのが好きで楽しい。ステーションでは家でもできることを教えてもらえるのがいい。体が柔らかくなった気がして、家にあるマッサージチェアーを使わなくなった(60代、女性)
  • これまで皆勤賞。老人会のコーラス仲間を通じて、ステーション事業のことを知った。今ではお友達と一緒に週1回、ステーションに来るのが待ち遠しい。今まではほとんど運度していなかったたが、血圧も下がってきたし、食事も美味しくいただけるようになった(82歳、女性)

広報活動

  • 町広報掲載(町内各戸配布6,500部)
  • 広報車呼びかけ(町内全域)
  • チラシ 各種団体配布(8団体850部)
  • ポスター 公民館(8館20枚)
  • 地方新聞、ミニコミ誌掲載(5紙)他

ある日のスケジュール

指導者:白井市体育指導委員(スポーツプログラマー)
09:30 ~ 挨拶・諸連絡
09:40 ~ ストレッチ
09:50 ~ 体力測定(イス立ち上りテスト、起き上りテスト)
10:10 ~ 筋力トレーニング(上半身中心)
10:30 ~ 休憩
10:40 ~ 筋力トレーニング(下半身中心)
11:10 ~ ストレッチ(隊形を変えて)

桜台スポーツクラブ 写真01

桜台スポーツクラブ 写真02

桜台スポーツクラブ 写真03

桜台スポーツクラブ 写真04

NPO法人クラブレッツ(石川県宇ノ気市)

石川県かほく市
人口:約35,000人
クラブ設立年:平成14年(2002年)5月
クラブ会員数:約950人(2005年5月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:198人(1回平均8人、うちクラブ員6人)

  • ※ イベントを除く24回

NPO法人クラブレッツの概要と事業委託の経緯

クラブレッツは、平成14(2002)年5月に旧宇ノ気町(平成16年度に旧七塚町、高松町と合併してかほく市になった)に誕生した。「1から地域住民主導型の組織をつくりたい」というこだわりの下、運営委員会、設立準備委員会等もできるだけ行政職をなくし、地域住民のいろいろな考え方や価値観を十分な議論の中でまとめていく中からクラブを設立した。設立から4年目である17年度現在、クラブレッツでは40を超える教室と年間20を超えるセミナーを開催している。従来の小学生を対象にしたトランポリン、ソフトテニス、サッカー、柔道などという教室や体験的に参加できるヨガ、エアロビクス、ちびっこリトミック等のセミナーに加え、「ストリートダンス」のような若い世代をターゲットにした講座を開催するなど、子ども、若者からお年寄りまですべての世代に合ったスポーツライフを楽しめる仕組みに取り組んでいる。その中で中高年の体力増進メニューが不足していたことと、中高年会員相互の親睦の場を持ちたいという理由から、シニア体力アップステーション事業を申請することとなった。

シニア体力アップステーションの概要

開始に当たって、旧3町の「健康クラブ」へチラシを持って事業の趣旨を説明して廻った。その他、老人会に出向いたり、市内の公共施設へチラシを配布した。また、事業の会場である河北台健民体育館は、旧七塚町に誕生した「クラブ・パル」の活動拠点であるが、体育館内に新しくできたトレーニングルーム等を有効利用することと、また、かほく市の中心にあるという理由からシニア体力アップステーション事業の会場に選んだ。

事業の開始時には最高年齢75歳を含むおよそ30名のシニアが集まり、そのうちクラブレッツの会員は3分の1ほどで、残りは会員ではない中高年が集まった。しかし、お盆を挟み参加回数を重ねるにつれだんだんと人数は減っていき、開始から半分を迎えた頃から10名弱の人数での活躍となった。

プログラムは全回を通じて筋力アップをテーマにしており、各自で体重・体脂肪・血圧測定などのチェックを行った後、少体育室でのストレッチ、そしてマシンを使った筋力トレーニングを個々のメニューに合わせて行った。参加者が少ない分、2名の指導者が一人ひとりの動きによく注意を払い、また参加者も気軽に指導者に話しかけ適切なアドバイスを受けることができた。最後のウォーキングによるクールダウン、次回のインフォメーションなどの際も参加者の表情は終始楽しそうであった。

今後の課題

担当者からの反省点としては、第一に会場までの交通の不便さが挙げられた。クラブレッツの活動拠点は市の郊外にあるので、「かほく市」全域から見て中心にあるということに着目して、クラブレッツの活動拠点ではない施設を選んだが、結果として交通の便が悪さは改善されず、車を利用しないと来ることができない場所にあり、参加できる人が限られてしまったという点があげられた。参加者からも「本当は参加したいが会場まで行く手段がなくて、参加できない友人がいる。」といった意見も複数出ており、地域の特徴をつかんだ会場設定、あるいは出前の形式をとるといった方法も考える必要があるとのことである。

参加者が減少してしまった点については、事業の初めの回で体力測定や、自分に見合う体力強度の測定などのプログラムが続き、参加者同士がコミュニケーションを図る要素が欠如していたため「楽しい」という印象を与えられなかったことが、参加者の減少に繋がったのではないかとのことであった。最初ご夫婦で参加していた参加者が回を重ねるに連れ、奥さんだけの参加になってしまった。もともと男性の参加者が少なかったので来にくくなったこともあると思うが、もっと男性にも参加してもらえるような仕掛けを来年度はしていきたいという課題もあげられていた。

広報活動

  • 市内全戸(11,000)配布のクラブ会報誌に情報を掲載
  • 市内3つの健康クラブへ参加募集のプレゼンテーション、チラシ配布
  • 市内体育施設、健康福祉施設にポスターを掲示
  • 地元公民館にポスター掲示

NPO法人クラブレッツ 写真01

NPO法人クラブレッツ 写真02

NPO法人クラブレッツ 写真03

NPO法人クラブレッツ 写真04

吉野スポーツクラブ(奈良県吉野町)

奈良県吉野町
人口:約10,500人
クラブ設立年:平成15年(2003年)8月
クラブ会員数:約840人(2005年11月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:1,768人(1回平均68名、うちクラブ員約10名)

  • ※ イベントを除く26回

吉野スポーツクラブの概要と事業委託の経緯

吉野町は町の中央部を吉野川が流れ、町域の一部は吉野熊野国立公園、吉野・津風呂県立自然公園に指定されており、また全国的には桜の名所で知られる山間の町である。吉野スポーツクラブは、平成13年度より文部科学省の総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業の指定を受け、平成15年8月に設立された。少子高齢化、過疎化が進み、小学校の統廃合等が進む中で、体育協会、スポーツ少年団、体育指導委員等が中心となり、スポーツを通じた新しいコミュニティの構築の必要性とやりたいスポーツが行える場の確保、地域住民の生きがいづくりに結びつく組織作りを目標としている。平成17年11月現在のクラブ員は約840名、そのうち3分の1を60歳以上が占めている。

高齢化率が30%を越える吉野町において、シニア世代の継続的なスポーツの奨励、活動の定着を図るというクラブの課題解決の一つとして、また新たな事業の実施による会員の拡大を狙いとして、さらには吉野運動公園の休場日を利用して実施することで、施設の有効利用と利用者の拡大をも視野に入れて、シニア体力アップステーション事業を実施することとなった。

シニア体力アップステーションの概要

元々、休場日だった月曜日を利用しているので、他の種目・団体と競合することなく毎回およそ80名以上のシニアが運動を楽しんでいる。また、男性の参加者も多い。当初の計画では体操・ストレッチ・ウォーキングと様々なニュースポーツを取り入れていたが、参加者からグラウンドゴルフを続けてやりたいとの声が多かったため、それらのニーズを取り入れグラウンドゴルフを楽しむメニューが中心になるように途中から変更した。固定されたメンバーだけで楽しむのではなく、参加者全員で楽しめるよう、毎回くじ引きによりチームを決め、また参加者同士がすぐに馴染めるように名札を用意するなど、一人で来た方や始めて参加する方にも十分配慮した。また、雨天の場合は体育館で室内ペタンクやウォーキング、各種体操を行うなど「毎週月曜日に吉野総合運動公園に行けば、何か運動・スポーツができる」という点を大切にして事業を実施した。

グラウンドゴルフの場合は、総合・男性の部・女性の部という区分で、毎回ベストスコアラーを優勝者としトロフィーの授与を行っている。このトロフィーは他の事業の余剰分を利用した持ち回りのもので、毎回リボンの部分だけを付け足してくという工夫をしている。翌週には回収されてしまうが、その代わりに記念写真をプレゼントした。毎回景品を出すよりも安価であるが、参加者にはとても喜ばれ「次回こそ優勝を」という目標を持つので、結果として事業参加の継続につながったということである。

また、事業の中盤からは参加者の中から当番を決めてクラブスタッフと一緒に準備をし、また終了後は全員で自主的に片付けをするスタイルにした。クラブ側のサービスということも大事なことであるが、運動・スポーツに参加する人の自主自立ということもとても大切にしている。スポーツの準備、片付けをすることでシニア体力アップステーション以外の場面でも、自らスポーツを楽しむ機会が増えて欲しいという意図がある。実際にシニア体力アップステーションに参加しているシニアがそれぞれの地区で「先生」となり、さらに身近な地域の人たちに指導するということが出てくるようになった。

また、一人暮らしの高齢者も多いことから、このシニア体力アップステーションが友人を増やし、高齢者同士のよい交流の場となっているようである。

事業の効果(担当者の声)

  • クラブ員以外の参加者が、クラブ会員として登録(会員の増加)し、スポーツ活動が習慣化されて定期的な活動となった。
  • 参加者がこの事業でのノウハウを地域に持ち帰り、各地域で神社の境内や空き地を利用し、曜日時間を決め計画的に取り組むようになった。
  • 町内全地域から参加者があり、多くの交流を図ることができ、今回の出会いで各地域の活動に他地域の人を誘い、このステーション以外にも交流することが多くなった。
  • 運動が習慣化され、スポーツクラブの他競技に参加する方や、トレーニング室を定期的に利用するシニアが増えた。
  • スポーツ活動の習慣化が、健康の維持増進につながり、気分転換や生きがいづくりにつながることを体験的に学び取ることができた。
  • 広範囲の地域からの参加者があり総合型地域スポーツクラブの理念が浸透してきており、他事業の展開がスムーズに行えるようになってきた。

<参加者からの「俳句」「短歌」「川柳」>

  • 粉雪舞う 往かねばならぬ ファイト出し カーンと一発 この爽快さよ
  • 秋晴や ゴルフの球に 蝶とまり 運がついたと 彼は喜々として
  • 旗めがけ 打った玉みて 腰のびる
  • 早春の グラウンドゴルフ 老見えず
  • ホールイン 一打惜しんで 二打三打

吉野スポーツクラブ 写真01

吉野スポーツクラブ 写真02

吉野スポーツクラブ 写真03

吉野スポーツクラブ 写真04

田布施スポーツクラブ(山口県田布施町)

山口県田布施町
人口:約16,000人
クラブ設立年:平成14年(2002年)4月
クラブ会員数:約380人(2005年8月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:973人(1回平均35名、うちクラブ員約7名)

  • ※ イベントを除く28回

田布施スポーツクラブの概要と事業委託の経緯

田布施町では公共施設を拠点とし従来からスポーツ活動が盛んであったが、性別、年齢、種目等が限定されず、誰もが、何時でも、どこでも各自の興味、目的に応じてスポーツを親しむことができるよう、また、少子化・指導者不足による学校部活動の廃部(休部)等の課題に対応するよう、平成13年度より文部科学省から「総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業」の指定を受けて、平成14年4月「田布施スポーツクラブ」が誕生した。町教育委員会や体育指導委員会、体育協会・スポーツ少年団、青少年健全育成関係諸団体等の組織が場所の提供や指導者の面で協力者・支援者となっている。設立当初より、ラージボール卓球、ソフトバレーボールクラブ、ウォーキングクラブ、バウンドテニスクラブ等のスポーツ種目と、ストレッチ体操を中心としたハツラツ友遊クラブを実施していた。ハツラツ友遊クラブは特にシニアに限定したものではなく、また、指導者や資金の面から月1回の活動が立ち行かなくなっており、今回のシニア体力アップステーション事業の話を聞いて、これを起爆剤として町民に愛され、地域の人たちに親しまれるクラブにすべく、事業の委託を申請した。

シニア体力アップステーションの概要

初めは参加者が集まるかどうか不安だったというが、オープニングイベント「生活の中に運動を、歩くことから始めよう」(健康運動指導士 恵美須勝美先生)には、150名ものシニアが集まり、講演と簡単な実技を熱心に楽しんだ。第1回目のステーションの参加者は60人から出発し、その後やや微減したものの毎回35人~40人ほどのシニアがステーションを楽しんでいる。80歳近い方も参加しており、平均年齢はおよそ65歳、そのうちご夫婦で参加されている方々も6組いる。クラブ員としてこれまでも活動していた人は15人ほどで、残りの人はこのステーション事が始まったことによって、田布施スポーツクラブで運動を楽しむようになった。

1回のプログラムは、準備体操(ときに「よさこい」)、エクササイズウォーキング、筋力トレーニングを軸に、レクリエーションゲームや健康講話、救急法、郊外ウォーキングなどバラエティにとんでいる。郊外ウォーキングについては、参加者自らでウォーキングマップの作成なども行っている。田布施町の体育指導委員12名の中から各回8~10名程度が指導に当たり、いつも「知っている顔ぶれ」の指導者が参加者には安心感がある。またその一方で、レクリエーション協会の資格者や健康運動指導士が数回登場してプログラムのアクセントとなり、参加者を飽きさせないようを工夫している。

事業開始前には指導者となる体育指導委員への指導者研修も行っており、また折々に触れて健康運動指導士が参加者への指導を行うとともに、指導者に対しても給水のタイミングや指導者の立ち位置、筋力トレーニング時の呼吸や、顔色のチェックなどの細かいアドバイスをするなど、指導者の資質向上にも努めている。

事業の効果(担当者からの声)

参加者全員から感謝されました。開催日が待ち遠しく楽しみだった、続けて参加することで変化があったという回答が90%でした。身体の爽快感を持っている人が多く、体力アップの実現とまでは行かなくても、自分には運動が必要であることやストレッチング、ウォーキング、筋力トレーニングが重要であることなどが認識され、それを実現している人が多くなった。

また、参加者全員にこれからの日常生活で体力づくりを実践する意欲を喚起することができたことは大きな収穫であった。

広報活動

  • 町広報掲載 町内各戸配布(6,500部)
  • 広報車呼びかけ 町内全域
  • チラシ 各種団体(8団体350部)
  • ポスター 公民館8館20枚
  • 地方新聞 ミニコミ誌掲載5紙 他

ある日のスケジュール

指導者:田布施町体育指導委員(健康運動指導士)
10:00 ~ 挨拶・諸連絡
10:05 ~ ラジオ体操・よさこい
10:15 ~ 健康講話1
10:30 ~ ストレッチ
10:40 ~ ウォーキング・筋力トレーニング
11:00 ~ 休憩
11:05 ~ 健康講話/レクリエーションゲーム/ペアストレッチ
11:30 ~ まとめ・次週予告

田布施スポーツクラブ 写真01

田布施スポーツクラブ 写真02

田布施スポーツクラブ 写真03

田布施スポーツクラブ 写真04

Nスポーツクラブ(大分県大分市)

大分県大分市(旧野津原町地区)
人口:約5,400人
クラブ設立年:平成16年(2004年)3月
クラブ会員数:約600人(2005年10月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:134人(1回平均5.5名)

  • ※ イベントを除く26回

Nスポーツクラブの概要と事業委託の経緯

Nスポーツクラブのある大分県大分市旧野津原町地区は、面積およそ90平方キロメートルの土地に、約5,400人(約1,800世帯)が点在して住む、山間の地区である。65歳以上の割合が32%近い高齢化の進んだ地域であり、そのうちのおよそ200人(200戸)が一人暮らしの世帯である。

クラブの設立は平成16年3月、野津原中学校を拠点とし体育指導委員の理事長、中学校教諭であるスタッフを格に、主に小・中学生へのプログラムを展開しクラブの充実を図っていった。一方で昼間の中高年向けのプログラムが薄く、その部分の充実を平成17年度の重要計画に上げ、シニア体力アップステーション事業の委託申請をした。

シニア体力アップステーションの概要

事業会場の選定にあたっては、野津原地区の中でも交通の便が悪く、これまでなかなか事業を実施し難かった地区をあえて選んだ。そのような地区ではたくさんの人が集まることをなかなか見込めず、クラブ独自としての実施はなかなか困難であるので、強いバックボーンがある時に、そのような「運動したくても、なかなか機会がない」高齢者にきめの細かいサービスを提供することにより、外に出て運動をするきっかけを与え、終了後にはクラブでの活動にスムーズに入れるように、というのが狙いである。よって、毎回の参加者はおよそ10名弱と少ないながらも、その中にクラブ員や、日ごろからいろいろな行事に参加して体を動かしている人はほとんどいない。そのためか、この事業でNスポーツクラブを知り、友人も増え、体の調子もよくなったという声が多数聞こえた。

また、計画段階では交通の不便さに対応するため、地区のボランティアグループに協力を求め、送迎バスの運行を予定したが、結果として希望者が少なかったため、マイクロバスでの運行は中止し、代わりにスタッフが手分けをして自家用車で参加者の送迎を行った。参加者の年代はほとんどが70代で、一人暮らしの方も多いため、今後、クラブの事業として継続していく場合にも、そのようなきめの細かいサービスを続けて行きたいとのことである。

指導者はNPO法人ヘルス・フィットネス・フォーラムの派遣スタッフを中心とし、大分県レクリエーション協会等と連携を取りながら、週代わりで多彩なプログラム内容を提供している。ある日のプログラムは、参加者にもおなじみの演歌「北国の春」に合わせたウォーミングアップのあと、ボールを使ったレクゲーム・ソフトディスクを使用したゲームなど「遊び・楽しみ」の要素が中心であったが、その中にも、体力つくりの要素や注意点が所々にちりばめられ、プログラムの最後には風船ボールを使用した筋力トレーニングを集中して行う時間を設けるなど文字通りの「楽しみながらの体力つくり」を展開している。また、指導者は健康運動指導士やレクリエーションの資格を持ち、参加者の動かし方、声のかけ方、内容などに工夫を凝らし、人数の少なさを感じさせないほど参加者の笑い声を引き出していた。

事業の効果(担当者の声)

大分市野津原地区の中でも遠隔地にある地区の高齢者を対象に教室を開催した。教室及びクラブ自体の理解、認識においては事業開催に先立ちチラシ等の配布により働きかけは行っていたが、参加人数は少ない結果となった。その要因は、(1)事業の理解不足、(2)開催当初の時期(時間)が農家の作業と重複、(3)体育館までの交通手段不足があげられる。

しかし、今回の事業は特に(3)交通手段において、クラブ関係者による「送迎」を実施した。人員面からも直接参加人数につながることはなかったが、送迎による参加者の満足度は高いものであった。さらに、送迎が継続されるならば今後の教室への参加意向も高いということも分かっている。

内容面においては、介護予防における「ストレッチ」「有酸素運動」「筋力トレーニング」だけでなく、香りを使ったリラクゼーション法(アロマオイル、エッセンシャルオイル使用)によるアロマ教室などを実施することで、心身ともにリラックスでき、健康意欲を湧かせるような工夫が行われた。結果、自宅でも気軽にできるということもあり、参加者の満足度は高かった。今後もさらに「動」以外の健康法を用いた内容が高齢者事業のプログラムには必須と思われる。

参加者の声

  • お友達に誘われて初めて参加した。これまでは、朝起きて簡単な体操をするくらいでこれといった運動はしておらず、Nスポーツクラブも知らなかった。スタッフの方が送迎してくれるというので思い切って参加してみたが、自分が思っていたよりも体が動いたので嬉しかった(77歳、女性)
  • 事業開始以来ずっと参加している、毎日歩くようにしているし、ゲートボール、グラウンドゴルフなども時々やっている。Nスポーツクラブのスタッフから誘ってもらった。送り迎えしてもらえるのでとても助かる(79歳、女性)
  • シニア体力アップステーションに参加して、お友達ができてとても楽しい。みんなの体操の他には農作業で体を動かすくらい。一人では来られないけれども、スタッフが送り迎えをしてくれるので続けて参加できるのが嬉しい(79歳、女性)

Nスポーツクラブ 写真01

Nスポーツクラブ 写真02

Nスポーツクラブ 写真03

Nスポーツクラブ 写真04