平成18年度 実施クラブ一覧・活動事例
| 都道府県名 | 委託クラブ名 |
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| 北海道 | 風連スポーツクラブ「ポポ」 |
| 特定非営利活動法人 オホーツクスポーツクラブ |
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| 岩手県 | センニンスポーツクラブ |
| 宮城県 | 特定非営利活動法人 アクアゆめクラブ |
| いしこしENJOYスポーツクラブ | |
| 福島県 | 特定非営利活動法人 エフ・スポーツ |
| 茨城県 | とねワイワイくらぶ |
| 栃木県 | みくりやスポーツクラブ |
| 群馬県 | 朝倉スポーツクラブ |
| 埼玉県 | 特定非営利活動法人 彩の国さいたま 総合型地域スポーツクラブ・フォルテ |
| 特定非営利活動法人 フィジカルコミュニケーション |
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| 千葉県 | 特定非営利活動法人 さくら子どもスポーツネットワーク |
| 新潟県 | かみはやし総合スポーツクラブ希楽々 |
| ウエルネスむらかみ | |
| 富山県 | なめりCANクラブ |
| こすぎ総合スポーツクラブきらり |
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| 福井県 | 清水スポーツクラブ |
| 長野県 | 特定活動非営利法人 スポーツコミュニティー軽井沢クラブ |
| 岐阜県 | 特定非営利活動法人 ごうどスポーツクラブ |
| 静岡県 | 特定非営利活動法人 ピュアスポーツクラブ |
| 愛知県 | 豊田市高橋スポーツクラブ |
| スポーツクラブいっしき | |
| 三重県 | 志摩スポーツクラブ |
| 滋賀県 | 綾野ゆうゆうクラブ |
| 京都府 | ひえよしクラブ |
| 大阪府 | 総合型地域スポーツクラブ 阪南AC |
| 兵庫県 | 田原スポーツクラブ |
| 和歌山県 | 会津スポーツクラブ |
| 鳥取県 | 特定非営利活動法人倉吉市河北地区スポーツクラブ |
| 島根県 | 松江市城北総合スポーツクラブ |
| 広島県 | どんぐりクラブ屋台村 |
| みつやの里スポーツクラブ | |
| 徳島県 | うだつコミュニティスポーツクラブ |
| 香川県 | 香南ししまるスポーツクラブ |
| 愛媛県 | 総合型潮見地域スポーツクラブ |
| 西条中央スポーツクラブ | |
| 高知県 | 清流クラブ池川 |
| 福岡県 | スポネットTOYOTSU |
| 佐賀県 | 神野総合型スポーツクラブ |
| 長崎県 | せちばる文楽体 |
| 熊本県 | くぎのクラブTRY |
| 大分県 | おがたいきいきスポーツクラブネスト |
| 923みんなんクラブ | |
| 宮崎県 | 真幸ホットほっとクラブ |
| 鹿児島県 | かわなべスポーツクラブ |
センニンスポーツクラブ(岩手県遠野市)
岩手県遠野市(上郷地区)
人口:約3,300人
クラブ設立年:平成14年(2002年)4月
クラブ会員数:約420人(2007年1月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:552名(1回平均18.4名)
- ※ イベントを含む30回
センニンスポーツクラブの概要
遠野市は、岩手県東部に広がる北上山系の中南部に位置し、「遠野三山」をはじめとする山々に囲まれた、標高250m~300mの盆地である。四季折々の豊かな自然とともに、遠野物語、伝統芸能、馬文化など「日本のふるさと」としても全国的に有名な地域である。
平成14年度、遠野市の体育協会は8つの地区体育協会を中心に総合型地域スポーツクラブを一斉に立ち上げた。平成18年度の市町村合併により遠野市になった宮守地区でも、総合型地域スポーツクラブの設立が検討され、すべての地区に総合型地域スポーツクラブが立ち上がる予定である。
センニンスポーツクラブはそのうちの一つで上郷地区センターに事務局を置き、地域の各種スポーツ団体等が連携を図り、スポーツを通して交流・親睦を図ることを目的として設立されたクラブである。会の趣旨に賛同する各スポーツ少年団やバレーボール、バドミントン、エアロビクス等の団体等をもって構成され、それぞれの種目ごとの活動のほか、保育園児対象のキッズ体操教室や中学生対象のエアロビクス教室、小学生対象のコーディネーショントレーニング教室などを実施している。事務局のある上郷地区センターは体育施設があるほか、事務所の一角にはビリヤード台が設置されておりビリヤードクラブのメンバー等の憩いの場となっている。
シニア体力アップステーション事業について
これまでのセンニンスポーツクラブの活動は競技団体ごとにそれぞれの実施であったり、または子ども対象の教室のみで、クラブとして地域に発信するプログラムがなかなか実施できていなかった。運動を通じて地域のシニアが新しい趣味を見つけ、いつまでも健康でいられるような環境づくりができればという思いから、今回の事業に取り組んでいる。
プログラムはウォーキングを初め、筋力トレーニングやストレッチ、コーディネーショントレーニングなど、参加者の反応を見ながら1ヵ月ごとにテーマを設けて実施している。毎月予定を掲載したチラシを作成し、また地区センターの広報にもお知らせを載せて全戸配布をしたりするほか、ケーブルテレビや新聞等にも積極的にアプローチをして記事にしてもらうなど広報活動にも力を入れている。その結果、毎月必ず新しい参加者が増え、おおよそ7割は継続して参加しているという。
参加者の平均年齢はおよそ60歳くらいで、毎回15~20名のシニアが集まっている。5月から事業を開始してほぼ定着してきた頃にアクアビクスのプログラムを取り入れたところ、男性の参加者が一時期抜けたが、やはり運動をしないと具合が悪いといってすぐに事業に戻ってきたことがあった。指導者によると参加者が身体を動かすことの効果を実感し、それが確実に定着につながってきていると感じているとのことである。
指導者は運動実践指導者等の資格を持ち、単に身体を動かすだけではなく、随所に運動についての意味づけをちりばめ、時には時間を設けて健康についての話を行うなどしている。楽しい中にも身体的効果のある内容になるよう心がけ、参加者が自分の身体を知り、自分に合った運動強度やどのくらいの運動をすればよいかということを自分たちで考え、日常でもできるプログラムを作り、またそれらを記録する運動日誌を紹介するなど、家や日常生活に持ちかえっても実施できるよう工夫されている。また、指導者の都合などで事業のない週でも事務局が体育館を開放し、自主トレーニングできるようした点も、運動の習慣化につながったのではないかと考えられる。
事業の効果と今後に向けて(担当者からの声)
受講者からは「皆にはついて行けないところも多いけど、友達と笑っているだけでもすごく楽しい。」「片足立ちも全くできなかったけどできるようになった」「4歳の孫が成人式を迎えるまでは元気で頑張りたい」「今までもウォーキングはしていたけど、正しい方法を教えてもらってよかった。」「毎回会場まで40分かけて歩いてくる、腰も痛かったのが治ったしとても調子がいい」等の声をもらった。
主催者側の効果としては、今まで主だったスポーツクラブとしての活動がなかったので、この講座をすることでスポーツクラブの活動が活発になったと感じている。運動習慣と健康意識が身につき、自分の身体を自分で守ることの意識付けができたことが最大の効果といえる。今後は、講座参加者を中心により多くの参加者を募り、受益者負担で継続して行ないたい。
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こすぎ総合スポーツクラブきらり(富山県射水市)
富山県射水市(旧小杉町地区)
人口:約33,000人
クラブ設立年:平成16年(2004年)3月
クラブ会員数:約1,100人(2006年8月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:712人(1回平均27.4人)
- ※ イベントを含む26回
こすぎ総合スポーツクラブきらりの概要
富山県射水市は平成17年11月に5市町村が合併して誕生した新しい市である。こすぎ総合スポーツクラブきらりは、文部科学省の育成クラブの指定を受け平成16年3月に設立されたクラブである。射水市の中の旧小杉町地域を中心に、地域の健康づくりを目的に掲げ、幼児から高齢者まで「いつでも、だれでも」スポーツ文化を楽しめるクラブを目指して、託児付きのスポーツ教室や、公民館を利用した教室、出前型の小学校放課後スポーツキッズ教室など特色ある活動を展開し、現在は1,000名を超えるクラブ員とともに、約30の教室・サークルプログラムを実施している。今年度はNPO法人格の取得を計画し、射水市から小杉総合体育館や小杉総合体育センターの指定管理者に指名されるなど、今後より一層の活躍が期待されるクラブである。
シニア体力アップステーション事業について
シニア体力アップステーション事業は、クラブの拠点である小杉体育館の他、民間のショッピングセンター内のダンススタジオを利用して活動している。ショッピングセンターには食料品を扱うスーパーの他、ファーストフード店、ドラッグストアなどの店舗があり、2階には歯科、整形外科、内科などのクリニックや音楽センターをはじめとする各種文化活動を行なう部屋などがあり、まさに地域住民の生活の中心になっている。
その2階の一角に元々からダンススタジオがあったが、しばらく使用されていなかった。そこにクラブ担当者が目をつけ、旧小杉町体育協会会長でもあったショッピングセンターのオーナーに話をして、シニア体力アップステーション事業の活動に使用させてもらっている(料金3,000円/回)。
そのショッピングセンターの正面入口すぐのスペースにクラブの掲示板が設置してあり、クラブからの各種お知らせに併せてシニア体力アップステーション事業の募集ポスターや活動写真などが楽しげにレイアウトされて掲示してある。ショッピングセンターに入る人がだれでも通る場所なので、たくさんの人の目にとまりシニア体力アップステーション事業やクラブのPRに大きな役割を担っている。
その他の広報活動としてはクラブの会報誌に事業の募集記事を掲載し全戸配布(約10,000世帯/2回)を行い、またクラブHPを利用してのPRや公民館や体育施設にポスター掲示をする他、郵便局や銀行などにある地域の掲示板などにもポスターを掲示してもらうことができた。設立してから2年間の活動でクラブの認知度もだんだん高くなり、活動が地域に根付くことで広報活動のポスター掲示やチラシの配布などの際にも理解が得られやすくなってきたとのことである。
ショッピングセンターのスタジオは、30人も入れば一杯になるほどのスペースだが、地域住民の交通の利便性も良いことから参加者希望者は多く、特に初夏から初秋にかけての気候の良い時期にはスタジオに入りきれないほどの参加者が集まり、2部入れ替え制でのプログラムに変更したという。およそ100名の参加者(実数)のうち半分はクラブ会員ではない人たちで、この人たちのほうが継続参加率が高いとのことである。普段クラブが拠点としている小杉体育館はショッピングセンターから見ると山(丘)の下にあり、地形的にも徒歩や自転車で通うには少し厳しいのでクラブの活動には参加していない人たちが、このショッピングセンターでのシニア体力アップステーションに参加してくれているのではないかと、担当者は分析していた。
主なプログラムはリズム体操(ソフトエアロビクス)でのウォーミングアップから始まり、ウォーキングや筋力トレーニングの要素を加えながら楽しく体を動かしている。休憩を挟んでからは頭の体操やレクリエーションゲームなどを取り入れ、終始笑顔の絶えない1時間半である。指導にあたっている先生は真美体操協会に所属し、レクリエーションインストラクターの資格を持っておりそのバイタリティーに惹かれて参加するシニアも多いということである。
その他の特徴的なプログラムとしては地区体育指導委員の協力の下、ふるさと発見ウォーキングをコースを変えて3回実施している。旧小杉町は大きく分けて3地区に分かれるが、各の地区の人たちが参加しやすいように、それぞれの地区公民館をからスタートしふるさとの歴史などをたどりながら、ゴール地点で合流するというコースを設定した。ゴールの会場ではクラブスタッフやお手伝いの人たちが手づくりの昼食を用意し、地区を越えた参加者同士のコミュニケーション作りを図ったという。
担当者は事業の成功を左右するのは指導者の魅力と、参加者同士のコミュニケーションであると話す。クラブの指導者は基本は地域の人にお願いするとのことであるが、多少遠くてもいい指導者がいると聞けば、クラブマネージャー自らが実際にその指導を見に行き、体験してくるという。実際に参加者からもこの先生の指導を受けたくて、毎週楽しみにしているという声もたくさん聞こえた。また「お友達ができた」「膝と腰が痛かったが軽減された」「今では週に一度来ないと、体がおかしくなる感じ」などの話も聞かれ、この事業が心身ともによい効果をもたらしていることが伺える。
事業の効果と今後に向けて(担当者より)
来年度以降もこの事業を継続するに当たっては、より多くのシニアに参加してもらえるよう常に2部制をとりたい。ショッピングセンターにあるという会場の特徴を生かして時間帯も工夫し、第1部は12時頃に終了してお友達とセンター内で食事をして帰ことができるように、そして第2部は16時頃に終了してセンター内のスーパーで夕飯の買い物をして帰ることができるような仕掛けを考えている。
事業を継続していくためには、良い指導者の確保ももちろんであるが、参加者から参加料を徴収していかなければならないので、参加者からそのあたりの理解が得られるかどうかが課題である。そして継続的な運動参加のために、ぜひクラブに加入することも促していきたい。
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会津スポーツクラブ(和歌山県田辺市)
和歌山県田辺市(会津小学校地区)
人口:約9,000人
クラブ設立年:平成14年(2002年)5月
クラブ会員数:約300人(2006年3月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:1,329人(1回平均35.9人)
- ※ イベントを除く37回
会津スポーツクラブの概要
田辺市では、平成14年度から始まる完全学校週5日制に向けて、地域で何ができるのかを模索する中で総合型地域スポーツクラブの設立に取り組んできた。平成11年度から総合型クラブ育成モデル事業の指定を受け、体育指導委員・学校連盟・スポーツ少年団・学校体育関係・地区代表・行政からなる運営推進委員会を結成し、設立準備を進めてきた。当初は中学校区(7地区)で設立を計画していたがまとまりにくく小学校区へ変更、会津小学校をモデル地区にすることになり、平成14年5月に和歌山県第1号となる会津スポーツクラブが発足し、「子どもたちのスポーツ環境を整えること」「地域の健康づくりのお手伝い」をスローガンに活力ある健康的な生涯スポーツ社会の実現を目指している。活動の拠点は小・中学校施設である。周辺地域の自治会の理解と支援により、小学校の老朽化した倉庫の改修に合わせクラブハウスの併設を教育委員会に要望している。
設立の経緯からこれまでは「子どもたちのスポーツ環境を整えること」が活動の中心であった。今後「地域の健康づくりのお手伝い」として中・高齢者がいつまでも介護状態に陥らない体力を維持し、いきいきとしたライフスタイルを送れることを目指し、シニア体力アップステーション事業の実施となった。
シニア体力アップステーション事業について
プログラムの計画には、田辺市の高齢者(介護予防)対策を担当する「やすらぎ対策課」の協力のもと、和歌山県と和歌山大学が県民の健康づくりのための運動を支援する目的で考案し、展開している「わかやまシニアエクササイズ」を中心に取り入れた。「ステップ運動」がメインで「ストレッチング」「筋力トレーニング」「筋トレウォーク」などを組み合わせたエクササイズである。考案者である和歌山大学の本山教授には事業開始前のイベントにて講演と実技を実施してもらい、その他事業期間中のステップ台の借用や、指導者の研修、体力テストデータを元にした体力年齢の算出など様々な面でご協力いただいている。また、ステップ運動では個別のプログラムシートを作成し、いつでも実施できるようにしているので、約30名の人が自分でステップ台を購入し、事業以外でも運動をしようという高い動機付けにつながっている。
会場については、参加者の利便性を考え市内2ヶ所の公民館(コミュニティーセンター)にて同時開催をしている。指導者は1週毎に会場を入れ替わりどちらの会場でも同じ指導が受けられるよう配慮している。どちらの会場とも毎回おおよそ35人を超えるシニアが集まり会場をいっぱい使って、笑いの絶えない事業を展開している。
参加者が事業に慣れてきた頃にそれぞれの会場から事業の準備や受付などの世話をしてくれるボランティアを募り、現在では4~5名ずつの人が事業のお手伝いをしてくれるようになった。それらの人たちはクラブの運営そのものにも理解してくれるようになり、委託事業終了後の事業継続や、シニア体力アップステーション事業だけでなく、クラブの協力員として活躍してくれそうだということである。
参加者の中心は60~70代で、そのほとんどがクラブ員以外の参加であり、これまであまり運動をしていなかった人が多いようだという。指導者が「最初は引き気味だった参加者がだんだん積極的になり(掛け声の)声も出るようになってきたし、こちらの方が元気をもらっている」というほど参加者の変化は目覚しく、その口コミで新しい参加者が毎回のように増えているということである。クラブのスローガンである「地域の健康づくりのお手伝い」に大いに効果のあった事業であったと考えられる。
事業の効果と今後に向けて(担当者より)
一定期間の事業が終了すると、ほとんどの参加者は継続して運動を行なうことが難しい状況にある。参加者からの要望も多かったこともあり、引き続き会津スポーツクラブの事業として、地域の中高齢者の健康・体力づくりに貢献していく。ニュースポーツ等を組み込んだ楽しい企画をすることによりクラブの普及にも努め、事業への参加のみならずクラブへの加入をも促して行く。
参加者の声
- 以前は500m歩いただけで足が痛くなり、医者・鍼などいろいろ行ったが、もう年だからといわれ諦めていた。6月からシニア体力アップステーション事業に参加するようになり、家でもお風呂や寝る前に体操や筋力トレーニングするようになった。始めたときは何もできなかったが、だいぶできるようになって、体調が良くなり、脚の痛みも無くなり、体重も5kg減った。
- 友人に誘われて今日始めてきてみたが、楽しかったので続けてられそう。「無理せんと、また来てくださいよ」と言ってもらえたので嬉しかった。
- 毎日30分程度の散歩をしていたが、夫に連れられて事業に参加するようになった。仲間と集まって、笑いが出るのが楽しいし嫌だと思ったこともなく続けてきている。ステップ運動を始めて坂が楽になったし、正座が楽にできるようになった。
- (会場である)秋津公民館の隣に住んでいるので、どんなもんかと参加してみたが楽しくて続けて参加している。意識していないうちに体力もアップしているようだ。
- 脊椎すべり症があるが、運動を始めてから病院に行かなくなったし、ひどかったこむら返りもよくなった。今までは家にいることが多く人と接触する機会がなかったが、事業に参加してお友達としゃべるようになり、人生が変わった。また、日誌に万歩計の歩数を記入するようになってから、日常生活にも「歩く」という意識が出てきた。
- 今までこのような運動する機会が無かったが、初めて参加してみてよかった。仲間と会話ができる、笑いが出る、それが一番良かった。仲間も誘いたいが、百姓をしている人はなかなか出て来られない。また、仕事を持っている人は日中出てくることは難しく、そのあたりが今後の課題ではないか。
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特定非営利活動法人倉吉市河北地区スポーツクラブ(鳥取県倉吉市)
鳥取県倉吉市(河北地区)
人口:約12,000人
クラブ設立年:平成15年(2003年)11月
クラブ会員数:約140人(2006年12月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:373人(1回平均12.9名)
- ※ イベントを除く29回
倉吉市河北地区スポーツクラブの概要
倉吉市河北地区総合スポーツクラブは平成14年から15年にかけてtotoの総合型地域スポーツクラブ創設支援事業の委託を請け、倉吉市河北中学校区のスポーツ少年団(野球3チーム、バレーボール1チーム)と同年に創設した中学生を対象とした野球チームを構成員として発足したクラブである。平成15年の11月にはNPO法人格を取得し、(1)子ども達の健全な育成、(2)スポーツ及び文化の振興、(3)社会教育の推進などを図る活動を行ないながら地域の特色にあった総合型地域スポーツクラブを目指すことを基本理念として活動をしている。
平成16年3月には子ども達の健全な育成と個性を伸ばすスポーツ活動の支援や地域ニーズにあったスポーツプログラムの提供、スポーツによる健康づくりを目指したスポーツプロダクトの提供など7つの柱とスポーツ実施率の増加などの数値目標を盛り込んだ「スポーツマスタープラン」を作成し、クラブの活動し指針と目標、そしてそれに向けての具体的な活動を示している。
シニア体力アップステーション事業について
クラブの概要にあるように、倉吉河北地区スポーツクラブは主に子ども達の健全育成・スポーツ活動の支援からスタートしたクラブであるため、これまでの活動内容はスポーツ少年団を中心とした子どもの活動が中心であった。そのためスポーツマスタープランにもある「スポーツによる健康づくりを」目指すべく、少しずつ成人向けの事業を検討し実施しているところへ今回のシニア体力アップステーション事業の話があり、実施することとなった。
子どものスポーツ活動の送り迎えだけのために体育館や運動場に訪れる父母や、子どもがスポーツをしている間中何もせずに待っているだけの父母に対して、何か一緒に運動したりスポーツを楽しんだりすることはできないだろうかいう考えから、今回のプログラムは計画された。
平日夜間の事業開催日には同じ体育館のフロアに子ども向けの別プログラムを用意し、子どもたちがそちらに参加している間に父母はストレッチ、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動を楽しむ。およそ1時間の事業終了後には、子どもたちと一緒にソフトバレーボールなどのニュースポーツを楽しんで帰ることができるという流れになっている。「子どもを置いては家を空けづらいが運動には興味がある」と思っていたという人や、逆に「子どもたちに誘われて」という人などが集まり少しずつ参加者は増加しているという。「子どもと一緒に来れることが魅力、子どもは遊んでいられるし、私たちは好きなエアロビクスができる。」「運動は苦手だったけど友人に誘われて参加してみた。今では汗をかくのか快感になってきました。」などの感想を聞くことができた。
また週変わりで水中運動や、ウォーキング、ジャズ体操などの種目も取り入れている。こちらは会場と指導者の都合もあり子どもたちのプログラムは用意していないため、少し年齢の高い参加者が集まり、運動を楽しんでいるという。
さらに、これから運動を始めたり、健康について不安を持っている人の悩みに応えようと、スポーツドクターによるスポーツ健康相談の日を設け、スポーツ傷害や運動や健康などについての相談を電話やメールで受けられるようにした。
いずれのプログラムも元々のクラブ員は数名しかおらず、クラブを知らなかったという人や子どもたちだけ参加していたという人が大多数であったため、クラブの認知度のアップにもつながったのではないだろうか。
事業の効果と今後に向けて(担当者より)
これまで、スポーツ教室に参加する子どもたちの送迎だけをしていた保護者が運動に参加するようになった。また、水中運動では、足腰に少し障害や痛みのある人にとってはとても良かったとの感想を頂いた。
これからの活動については、子どもという切り口からスポーツによる健康づくりや交流の場の促進を目指して、その父母や祖父母さらにはより小さな子どもを抱える保護者(とりわけ育児期間のお母さん)など、運動不足が生じている層にも参加してもらえるような仕組みづくりをしていきたい。そのためにも参加料を支払っても参加してもらえるような魅力のあるプログラム作りに努めたい。
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スポネットTOYOTSU(福島県京都郡みやこ町)
福島県京都郡みやこ町(旧豊津町地区)
人口:約8,900人
クラブ設立年:平成13年(2001年)6月
クラブ会員数:約450人(2006年10月現在)
シニア体力アップステーション事業延べ参加人数:571人(1回平均22名)
- ※ イベントを除く26回
スポネットTOYOTSUの概要
スポネットTOYOTSUのある福岡県みやこ町は平成18年3月に旧豊津町、旧勝山町、旧犀川町の町が合併して誕生した、北は北九州市小倉南区、南は大分県中津市に隣接した福岡県北東部のまちである。
同クラブは旧豊津町が文部科学省の設立支援事業を受けて平成13年6月に設立した。平成18年度までは旧豊津町教育委員会に事務局が置かれていたが、平成18年3月の市町村合併を契機に独立し、豊津B&G海洋センター内に事務所を構えて町民手づくりによるクラブ運営を始めたところである。
クラブ員は現在のところ約450名でそのうち50歳以上が45%を占める。みやこ町の高齢化率も27%に手が届くところまで来ており、これからますます高齢者の健康・体力づくりに目を向けることが必要であると考え、今回のシニア体力アップステーション事業を実施することになった。
シニア体力アップステーション事業について
事業の開始に当たっては公共機関やスーパーにチラシ・ポスターを掲示するほか、クラブ広報誌や町広報誌を利用して全戸配布を行い周知を図った。また、毎年5月の最終水曜日に実施する笹川スポーツ財団の全国一斉チャレンジデーに合わせてプレイベントを開催し、その日は送迎バスを運行するなど、地域のシニアに積極的に参加を促した。事業参加者は地元の旧豊津町地域から自転車や徒歩、車を利用してくる人が多いというが、合併した他の旧2町にはこのような総合型地域スポーツクラブが無いことから、それらの地域からわざわざ車で参加している人も数名おり、市町村合併によって広報範囲が広がったことが新たな層の掘り起こしにつながったのではないかという。
スポネットTOYOTSUのシニア体力アップステーションでは2ヶ月に1度、健康運動実践指導者の資格を持つ事務局長らの指導で体力測定を実施している。特にこれまであまり運動をしていなかった参加者は回を重ねるごとに体力測定の数値は目に見えてよくなっていき、その効果を実感している。
しかしシニア体力アップステーション事業の目的は必ずしも体力測定の数値の向上だけではない。まずは中・高齢者が気軽に参加でき、運動できるプログラムの編成に努めている。指導には、事務局長のほかにエアロビクスやアクアビクスの資格を持ち、町の健康支援のための事業などを指導するインストラクターが、ストレッチやウォーキング、簡単なエアロビクス、ボールを使った運動などのプログラムを、それぞれ参加者の顔を見ながら強弱をつけて指導している。また、施設に温水プールが併設してある利点を生かして夏には水中ウォーキングを実施した。参加者が多少減るかと予想していたが実際にはそんなことは無く、逆に生まれて初めてプールに入ったという人や、このまま続けて行きたいからと新たに水着を購入する人が出てくるなど、参加者にはよいきっかけとなったようである。
参加者の平均年齢はおよそ65歳、毎回30名くらいのシニアが集まって楽しく運動をしているが、運動に慣れていない人も多く、特にそのような人たちはどんどん表情が変わり、笑顔が見られるようになって新たな生きがいを見つけたようだという。楽しいから続けられる、そして、その結果として2ヶ月に1度の体力測定においてその数値が良くなり、定期的に体を動かすことが良いことだということを客観的に見ることができることが更なる動機付けにつながっている。参加者は一人暮らしでお友達と会うことを楽しみに参加している人もいるという。そのような方たちにも集ってもらい、まずは継続的に参加してもらえるようなプログラムと雰囲気づくりが大切だと指導者は話していた。
事業の効果と今後に向けて(担当者より)
地域の高齢者対策をどのように行なっていくのか模索していたことが、この事業に興味を持った一つの要因である。定期的な体力測定によって、運動を継続することが身体にとって良いことだと実感していただいたのみならず、参加者の笑顔が増えたことや友人が増えたこと等、実際には目に見えないところでも大きな効果をもたらしたと感じている。
参加者のほぼ全員からも継続を望む声が上がっており、また合併した3町それぞれの地域で実施して欲しいという声も上がっていることから、財政的な問題などまだまだ課題は残るが、来年度以降も実施していく予定である。今年度は調整がつかず実現できなかったが、中高齢者の世代はマイペースで運動してくださいと指導しても、どうしても頑張りすぎて無理をしてしまいがちなので、町の健康づくり課とタイアップして保健師や看護師などを配置できるようにしていきたい。
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