百寿者調査結果報告日本の百寿者のくらし
- はじめに
- 調査対象者について
- 百寿者の同居者と世話をする人について
- 百寿者の健康状態について
- 百寿者の食生活について
- 百寿者の運動・身体活動について
- 百寿者の睡眠について
- 百寿者の喫煙・飲酒について
- 百寿者の日常生活動作について
- 百寿者のQOLについて
はじめに
健康・体力づくり事業財団が実施する全国的な百寿者調査は、昭和56年度と平成5年度に続き、今回で第3回目の調査になる。本調査は、平成11年度の全国高齢者名簿により、100歳以上の長寿者11,346人(男1,973人、女9,373人)のうち、男性については全員、女性については名簿上1人おきに抽出し、4,688人を対象とした。
これらの対象者について住所を調べ、さらに、はがきや電話で訪問面接調査に対する協力の意思確認(インフォームド・コンセント)を実施した。その結果、実際に調査できたのは男性566人、女性1,341人、男女あわせて1,907人となった。
調査対象者を絞り込んでいく段階で片寄り(バイアス)が生じた可能性は否定できない。とくに男性については、ADL・QOLのよい人が多く協力してくれた傾向がみられる。今後、詳細な検討を加えなければならない大きな課題と考えている。
調査の実施にあたっては、日本食生活協会と全国の食生活改善推進員協議会の全面的なご協力をいただき、その大部分を食生活改善推進員の方々に、一部を医師、栄養士、保健婦等にお願いした。
また、全国衛生担当部長会、保健所長会からもご支援をいただいた。さらに都道府県、市町村の関係者の方々にもご協力をいただいた。本格的な分析・検討はこれからとなるが、お世話になった皆様へのご報告のため、深い感謝の気持ちをこめて、主なデータをお示しすることとした。ありがとうございました。
主任研究者 荻原 隆二