公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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糖尿病を防ごう

どうすれば早期発見できるの?

 糖尿病の早期発見の手順について解説しましょう。
 正常な空腹時血糖はおよそ70~100mg/dl程度ですが、空腹時血糖が100mg/dlを超えた場合は食後血糖と食後尿糖を検査することになります。
 ただし空腹時血糖が100mg/dl未満の場合であっても、肥満、運動不足、ストレス、アルコール過剰などの生活習慣の乱れは糖尿病の最も大きな要因となります。そのため糖尿病の危険因子に該当する項目が一つでもあれば、食後血糖と食後尿糖をやはり検査することになります。
 なお4,000g以上の巨大児出産は妊娠糖尿病であった可能性がありますので十分注意してください。
 食後血糖、食後尿糖はいずれも食後2時間頃に測定します。尿糖は、血糖値が160~180mg/dl以上になると陽性になります。尿糖測定紙は薬局でも販売されていますので、自己測定が可能です。
 また、境界型や軽症糖尿病では空腹時の尿糖が陰性、食後が陽性という場合が多いので、食後2時間頃の尿糖を調べることが大切です。
 尿糖の調べ方は、まず検査予定時刻の30分~1時間前にいったん排尿して調べ、再度予定時刻(食後2時間頃)に排尿して調べます。そして食後血糖140mg/dl以上、または食後尿糖陽性の場合は診療所で75gブドウ糖負荷試験によりさらに詳しく調べることになります。