認知症理解する
福祉サービス
① ホームヘルプサービス
日常生活に支障があるお年寄りのいる家庭に対して、ホームヘルパーを派遣し
て介護サービスを行い、お年寄り自身が安心して在宅生活を送ることができるとと
もに、家族の介護負担を軽減することを目的としています。
② ショートステイ
介護者に代わってお年寄りを一時的に老人ホーム等に保護する制度が、ショート
ステイです。短期入所の期間は原則7日以内となっておりますが、計画的利用の場
合は最長3か月利用することができます。
③ デイサービス
在宅で療養しているお年寄りを送迎用のバス等を用いて、特別養護老人ホーム
等に来所させて各種のサービスを提供し、お年寄りの心身の機能の充実を図ると
ともに、介護者の負担の軽減も図ります。
④ デイケア
デイサービスとデイケアの違いはあまり明確になっていませんが、デイサービス
は福祉機関で提供されるサービスで、デイケアは老人保健施設や一般の医療機
関等の医師が常駐しているところで、健康チェックやリハビリが中心になっている
デイサービスということができると思われます。
⑤ 在宅介護支援センター
在宅のお年寄りの介護者等の介護に関する相談に応じ、サービスが総合的に
受けられるように諸機関との連絡調整を図る機関です。
⑥ シルバー110番(高齢者総合相談センター)
高齢者や家族がかかえる悩み等の相談に応じるために職員を配置し、各種専門
家の協力を得て相談の対応、情報収集と提供、情報誌の発行、研修の開催、福祉
用具の展示等を実施しています。各都道府県に1か所設置されています。利用を容
易にするために、全国どこでもプッシュホン回線の電話で「#8080」を押すと、地
域のセンターにつながるようになっています。
⑦ 特別養護老人ホーム
ここに入所できる人は、身体上または精神上著しい障害があるために、常に介
護を必要とする状況にありながらも、在宅での適切な介護が困難な状態にある人
といえます。この施設は入所の他に先に説明したようなデイサービス、ショートステ
イ、在宅介護支緩センター等いろいろな機能を有した施設となっています。
⑧ グループホーム
家庭環境等により家庭での介護が困難で、おおむね身辺の自立ができており、
共同生活が出来る中程度の認知症性老人を対象に、8人程度入居させ、食事の支
度、掃除、洗濯等を家庭的な雰囲気の中で共同生活を行うことにより、認知症状
の維持を図ります。
利用手続きは現在市町村ですが、平成9年度に国庫補助となった新しい制度の
ため、今後充実していくサービスと考えられます。