公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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睡眠

食事

 現代人の多忙な生活においては、朝食をゆっくりとる時間的余裕がなく夕食に比重をおいた食生活が多いのが実態です。しかし、朝昼晩の食事の比重にも気をつけたいものです。1日が始まる朝、しっかり食べて栄養を摂取すると、脳へのエネルギー補給となり、体温を高め、眠気を飛ばし、活動レベルを高めます。また、朝の目覚めをよくするためには、朝に光を浴びることに加えて、朝食をしっかりとることが役立ちます。これは昼夜の活動・休止のメリハリをつけるのにも役立ちます。こうした心身機能の昼夜のメリハリがつかないと、日中にはだるく、夜の睡眠が浅くなるなどの睡眠障害が起こりやすくなります。 
 日本では、1日のうちでごちそうは夕食に食べる習慣がありますが、現代社会においては生活時間帯が徐々に夜型化しているため夕食の時刻が遅くなってきています。こうした場合、メニューやボリュームに注意しないと、睡眠を妨げる可能性があります。原則として、眠る時刻にまだ食物を消化中だと、自律神経系の働きから睡眠を妨げます。つまり、胃や腸が休んでいる時に質の良い睡眠がとれるのです。特に肉類はでんぷんや脂肪と比較して消化に時間がかかるうえ、代謝を高める働きが強いので、遅い時刻に肉類をたくさん食べるのは睡眠に悪影響を及ぼすので注意しましょう。
 もし、空腹すぎて寝つけない場合は、できるだけ消化の良いものを少量とるように心がけましょう。例えば、牛乳や軽いスナックなどが良いと思われます。