睡眠
睡眠を起こす二つの仕組み
睡眠を調節する機構には睡眠の長さや質を調節する機構といつ眠るかという睡眠のタイミング(時間帯)を調節する二つの機構に分けられます。前者はレム睡眠やノンレム睡眠、あるいは睡眠と覚醒を発現させる中枢の神経機構が関与し、人間や動物が昼間に身体と脳を活動させて疲れると眠るという恒常性維持機構(ホメオスタシス機構)として働きます。
さらに、後者の睡眠のタイミングを調節する機構は生物時計機構と呼ばれ、生物時計が働くことにより人間では夜に睡眠を起こさせます。昼間に眠ろうとしても眠れなかったり、昼間にあまり活動しなくても夜になると自然に眠くなるのは生物時計による睡眠調節が行われているからです。毎日昼夜が逆転したような生活をする人では生物時計による睡眠の調節がうまくいっていない状態です。