① 睡眠衛生 |
不眠は、不眠が起こってから治療するのではなく、日常生活で不眠にならないように心掛けることが大切です。先に述べたように昼に十分な活動をし、夜は心身ともに休息の態勢に入ること、つまり、人間本来の睡眠・覚醒リズムを強化することが大切です。良い睡眠は、さまざまな身体や精神の病気の予防につながり、健康を保つための必須条件です。よい睡眠をとり不眠をおこさないということから「睡眠衛生」とも呼ばれています。不眠が生じたときに、睡眠のためのよい生活習慣に改善する心がけ(附 良い睡眠をとるための生活習慣改善の10ヵ条 )により不眠が解消されることは多いのです。 |
② 睡眠薬治療 |
不眠の治療には、「睡眠衛生」で効果のないときは、睡眠薬による治療が主体になります。ただし、専門医と十分相談し、服薬量や服用時刻を調整するのが大切です。 |
ここでは服用時の注意事項をまとめておきます(表4)。
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表4 睡眠薬服用時の注意 |
1.睡眠薬についての正確な知識を持つ
2.入眠の目標時刻を決め、規則正しく服薬
3.服薬から就床までの過ごし方を一定にする
4.服用から効果が出るまでには個人差がある(約1時間)
5.アルコールといっしょに服用しない(晩酌程度でも2時間おく)
6.医師とよく相談する(副作用のこと、その他の服用中薬剤のこと)
7・用量を守る
8・高齢者への服用は慎重にする |
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