公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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睡眠

人間は直立しているため、重たい頭を支えるためにS字状にカーブした脊柱に大きな負担がかかります。睡眠はこれを充分休ませる時間です。枕は、睡眠中に脊柱のカーブを適正に保つために使われるので寝具の中でも睡眠感に与える影響が大きいものです。さらに、枕と直接触れる首の部分は血流、神経などの機能が集中しており身体の中でとても敏感かつ重要な部分です。不適切に圧迫されると睡眠が悪化するばかりでなく、肩がこるなど起床時に身体の不快感が残ることがあります。

自分の身体に合う枕が良い枕ですが、具体的には肩から首にかけての自然なカーブが保てる高さ、形状のものが合う枕といえます。体型によって適した枕の高さは異なるので、肩下のすき間や首筋の伸び具合、横向き寝のときの背骨から頭にかけてのラインに無理はないか確認しましょう。仰向けになったときの顔の角度はやや下向きであることが大切です。枕が高すぎると肩の下に透き間が空きます。そのまま眠ってしまうと、浮き上がった筋肉は緊張状態が続くため、朝起きたときに肩こり、首の痛みの原因となります。枕を当ててリラックスしている状態で肩の下に手が入るか試してみましょう。手がスッと入るなら高すぎると考えられます。手のひらに軽い圧力がかかる程度が適切な高さです。横の向き方には個人差がありますが、極端に頭部が上がっていたり、下がっていたりしないか確かめましょう。仰向けではちょうどよい高さの枕であっても、横向きでは低い場合があります。その場合は枕の両サイドにタオルなどを入れてかさ上げをすればよいでしょう。最近では専用の補正パッドも売られています。