公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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睡眠

時差ぼけへの対処法

時差地域に旅行した場合、体内時計はまだ出発地の時刻にしたがって動いています。体内時計の夜にあたる時間帯に活動しようとすると、眠気が出たり疲れやすくなったりと覚醒中の問題が起こるとともに、体内時計の昼にあたる時間帯に眠ることになるため寝つきが悪くなったり、睡眠が不安定になったりします。このために、いわゆる時差ボケ症状が出現します。時差ボケを回避するには、体内時計を迅速に到着地の時刻に合わせる必要があります。

到着地との時差によって、到着地時刻に体内時計を合わせる場合、遅らせた方がいい場合と、早めた方がいい場合があります。例えば、日本からアメリカの西海岸に行った場合は、8時間早く朝を迎えることになるため、体内時計を早める必要があります。一方、ロンドンなどに行った場合は8時間遅れて朝を迎えることになるため、体内時計を8時間遅らせる必要があります。出発地の朝から午前中に日光を浴びると体内時計が早まり、出発地の夕から夜にあたる時間帯に浴びると体内時計は遅れます。時差ボケを防ぐには、このことを利用して、到着地に着いた時に体内時計を早める必要があるなら、出発地の朝にあたる時間帯には光を十分浴びるようにし、夕の時間帯には光をサングラスなどで避けるようにすると良いでしょう。遅らせる場合は、ちょうどこの反対にすれば良いわけです。飛行機の中での過ごし方も重要です。搭乗したら、到着地時刻に時計を合わせて、機中でも到着地に合わせて睡眠をとるようにすることです。機中で、不規則な睡眠をとったり、到着地と逆なタイミングでとると到着地での順応が遅れて時差ボケがひどくなります。