公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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睡眠

運動

 一般に、昼間に運動をすると夜に良く眠れるといわれています。たしかに普段から運動をしている人が、運動をすると夜間の睡眠が促進されますが、普段運動をしていない人が急に運動をすると、筋肉や関節の疲れや痛み、自律神経の興奮などが夜まで持ち越され、かえって睡眠が障害されてしまうことが分かっています。
 適度な運動を行う意味は、精神的緊張を解きほぐすこと、昼夜のメリハリをつけて夜間の睡眠を促進することです。時間帯は、朝早ければ効果が薄れてしまい、そうかといって就寝直前ではかえって刺激になり眠れなくなります。運動で睡眠を促進させるなら、遅い午後から就寝2時間くらい前までの時間帯に軽い全身運動をすることです。
 図4は、運動のタイミングと睡眠との関係に関する研究結果であり、朝(07:40-08:40)よりも早い夕方(16:30-17:30)、遅い夕方(20:30-21:30)で効果が高くなっています。自覚的には遅い夕方で最も睡眠の持続や睡眠の満足感が高くなっており、遅い夕方に運動をすると、深い睡眠が最も増加しています。




 運動の種類は、散歩、早足、軽いランニング、水泳、体操、ストレッチングなどが適当で、約30分行い、軽く汗ばむ程度が良いでしょう。個人の趣味や体力に応じて、無理のない長続きする方法を選んで、毎日の生活に組み込み規則的に行うのが、良い睡眠をとるためには効果的です。