睡眠
入浴
適切な温度の入浴が睡眠に与える効果としては、次のことが考えられます。 |
①温熱効果—皮膚の血管が拡張し、血行促進(体温への影響) |
②水浴効果—筋肉のリラックス、首や腰への負担が軽減する |
③心理的効果—心身の緊張緩和、汗や汚れによる不快感をとり除く |
![]() |
湯の温度は40℃くらいのややぬるめの温度が適しており、30分くらいの心地よい範囲の長さが良いでしょう。就寝前に熱い(42℃以上)風呂に入ると、循環器系に大きな負担がかかり、汗も大量に出ます。そして、熱い湯から出て冷たい空気にさらされると、体温調節のため交感神経の働きが高まって、血圧を上げたり、かえって目がさめてしまう恐れがあります。 |
時間帯は、就寝前30‐60分が良いとされています。また、図6に示すように就寝前が最も深い睡眠を増加させます。好みの入浴剤を利用するのも、リラクセーション効果を高めるので良いでしょう。 |
![]() |
図6 入浴時刻と睡眠(入浴による深い睡眠の増加は、夕方よりも就寝前の方が大きい) |
お年寄りは急に熱い風呂に入ったり、首までつかると心臓に負担がかかります。また、浴室内と浴槽内の湯の温度差が大きい場合には、浴室内を暖房しましょう。風呂から出たら身体が冷えないうちに布団に入ることも大切です。 |