公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

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睡眠

温度・湿度

就寝時に寝具により身体の周囲に形成される温度・湿度を寝床気候と呼びます。快適な睡眠には部屋の温度・湿度だけでなく、この寝床気候を適切に保つことが必要です。掛け布団、敷き布団が身体と接触する部位の温度は四季を通じてほとんど変化がなく、32〜33℃の範囲にあります。その一方、布団内の湿度は季節差が大きく、春、秋季では55〜60%、夏季では80%にも達します。睡眠中は、適度に寝汗をかくことで身体の深部の体温を下げ、脳や身体の諸器官の休息がはかられます。布団内の湿度が高すぎるとこの機能がうまく働かず、眠りに影響が出ます。また、布団内の温湿度が高いときには寝返りが多くなります。通常、寝返りは同じ姿勢を保持していることから起こる筋肉の緊張を緩和するために約90分おきくらいで起こるものです。夏に寝返りが増えるのは、布団内の湿度が影響していると考えられます。このことが、寝苦しさの原因になっていることもあるため注意を要します。